秋元康氏プロデュースの新劇場オープン「AKB48劇場も7人から始めたので空席に不安はない」

スポーツ報知
総合プロデューサーを務めた「京都SUSHI劇場」のオープニングセレモニーに出席した秋元康氏

 作詞家の秋元康氏(60)が総合プロデュースする新劇場「京都SUSHI劇場」のオープニングセレモニーが18日、京都市東山区の平安神宮境内にある商業施設「京都・時代祭館十二十二(トニトニ)」内で行われた。

 同劇場は、数年前から「京都から何かを発信したい」と温めていた秋元氏の思いが形となった。「歴史があり、文化と伝統のある京都のおもしろさ。さらにこれだけ観光客が多い場所はない。ここが発信場所になれば広がっていくと思う」と話した。

 19日からはエンターテイメントショー「寿司は別腹」が上演される。日本の伝統芸能や忍者、戦隊ヒーロー、サラリーマン、オタクなど、日本らしい文化を“いいとこ取り”した構成となっている。「僕が1989年にニューヨークで『ブルーマン』を見て衝撃を受けた。あるいは『ストンプ』みたいな。小さな劇場で、いつかそういうものをやってみたいなと思っていた」と、言語に頼らないショーで集客を目指す。

 オーディションでは、約1000人応募から秋元氏が中心となり、アクロバットや演劇など、それぞれに秀でたメンバー38人を選出。寿司のネタにちなみ「タコ組」「イカ組」の2チーム編成で公演を行う。当面は月曜日を休館とし、火~日曜の1日1公演。将来的にはメンバー、公演数とも増やしていきたい考えだ。

 秋元氏は「最初は空席が目立つと思う。でも、ご存じのようにAKB48シアターも(観客)7人から始めたので、空席ということにあまり不安はない。それよりも、見て下さったお客様からどういう反応があるかすごく楽しみ。僕らは見過ぎていてよく分からなくなっているけど、変なショーです」と笑った。

 京都のインバウンド観光客をより増やすため、日本のさまざまな魅力を国内外に発信する狙いがある。公演名には「京都で観光もして、おいしいものをいっぱい食べて満足したけど、『SUSHI劇場』ならまだ楽しめる」という意味を込めているという。「でも周りには解体ショーをやるとか、寿司のショーがあるのかと思われていて。まあ、それもいいかなと。始めはそういう風に思われて、行ったら解体ショーじゃなかったというのもおもしろいかな」と話した。

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