前川清の「0・1トンの娘」侑那が1月にメジャーデビュー 活躍誓い「父に馬1頭買う」

スポーツ報知
沖縄の海をバックに活躍を誓った前川清と侑那

 歌手の前川清(70)の次女・侑那(ゆきな、27)が、2人組ロックバンド「Dire Wolf(ダイアーウルフ)」のボーカル・Yuとして来年1月16日にアルバム「SHINKA」でメジャーデビューすることが18日、分かった。前川が沖縄コンベンションセンターで行ったデビュー50周年ツアーの最終公演で父娘共演し、ステージ上で発表した。

 父から「0・1トンの娘」とイジられている体重106キロの侑那は、160キロのベース・SHISYO(27)との巨漢コンビでのデビューに、「これを機にまた一つ大きくなれたら」と抱負。父から「もう大きくなってるよ!」と突っ込まれ、「最近、0・11トンになりかけてる」と増量を告白。新曲のミュージックビデオを土俵で撮影したことにちなみ、父から「15日間ありますから、7勝8敗で」と力士ネタで目標を代弁され、「相撲取りか!」と息ピッタリの掛け合いを見せた。

 ステージでは「小さい頃マネしすぎて父に似た」というビブラートを効かせ、アルバム収録曲「Hi Boy!」を熱唱。昼夜2公演で計3500人を沸かせた。昨年末から前川の公演にジョイント出演し、兄で歌手の紘毅(33)に続くデビュー。父から「途中でつぶれると思うけど、低姿勢で頑張ってほしい」と手荒く激励され、「いつか一緒に大きなライブで歌って恩返ししたい。馬1頭くらい買ってあげたい」と掲げた。

 侑那は小学2年からサッカーに励み、成城学園高ではGKとして東京都選抜に選ばれるなど将来を有望視されたが、ケガで断念した。中2でバンド活動を始め、洗足学園音大卒業後の14年に「Dire Wolf」を結成し、インディーズで活動。ハードロック、R&Bなど多彩なサウンドが魅力で、「(相方は)こんなに軽やかに動けるデブはいない。見た目に固執されず、意外性がある音楽を押していきたい」。21日にアルバム表題曲「SHINKA」を先行配信する。

 開演前には、侑那が命名した前川の愛馬・ファイトアローン(牡3歳、父ヴィクトワールピサ)がJRAの福島第2レース(3歳上500万・ダート2400メートル)で優勝。コイウタでG1ヴィクトリアマイル優勝経験もある前川は約3年ぶりの所有馬の勝利に「50周年より娘のデビューより、馬が勝ったのが一番うれしい。バンザイ!」と終始上機嫌だった。

 今ツアーは2月から35か所62公演を行い、50周年記念アルバム「前川清大辞典」が日本レコード大賞企画賞に選出されるなど精力的に活動した。節目の年を締めくくり、「幸せです。娘もデビューして70歳で子供に良い橋渡しができた。51、52年目と新たなスタートを切っていきたい」と力を込めた。

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