山田孝之、役に入り込んで気絶し救急車騒ぎに…佐藤健「僕にはできないです」

スポーツ報知
初日舞台あいさつに出席した(左から)荒川良々、山田孝之、佐藤健、山下敦弘監督

 俳優の山田孝之(35)が23日、プロデュースと主演を手がけた映画「ハード・コア」(山下敦弘監督)の初日舞台あいさつを東京・新宿バルト9で行った。

 演技へのストイックな向上心と、おちゃめな素顔で愛される山田らしい舞台あいさつとなった。壇上では作品の内容にちなみ、ハードな生き方についてトークが展開。山田の弟役を演じた俳優・佐藤健(29)は「隣で孝之くんを見ていると、この人ぐらいハードな人はいない。『役に入り込む』とよく言うけど、入り方の深度というか、深さの次元が違う。台本に『慟哭(どうこく)する』(激しく声を上げて泣くこと)と書いてあって、その通り慟哭して気絶して救急車で運ばれたりするので…」と撮影秘話を披露。「僕にはできないです」と俳優魂をたたえた。

 後輩からの絶賛に、山田本人も「ハードだなと思います、人生」としみじみ。「なんでこんなに大変なんだろうといつも思うけど、勝手な使命感でやってる。喜びや楽しみがあってやっているので、仕方がないかな。早死にする人の典型ですよね…」と苦笑した。

 さらに山田は、トーク中の佐藤に「前髪、上げてるの本当にカッコいいね」とちょっかい。「アプローチの仕方が綾野剛と同じですよ」と言い返されると「剛が俺に寄せてきてるんだよ」と、俳優仲間との仲の良さをうかがわせていた。

 作品は、アウトローな男たちが謎のロボットと埋蔵金を探しに行く伝説のコミックの映画化。山下監督によると、8年前から構想がスタートし、プロデューサーの山田とともに5年かけて企画を進めてきたという。山田は「初めてこの作品に出会ったときは(原作が)絶版だった。ステキな作品を世に広めることができた」と感無量の表情で話した。

 ◆山田 孝之(やまだ・たかゆき)1983年10月20日、鹿児島県生まれ。35歳。15歳の時にスカウトされ、99年に日本テレビ系ドラマ「サイコメトラーEIJI2」でデビュー。03年にフジ系「WATER BOYS」でドラマ初主演、05年の「電車男」で映画初主演。代表作は「闇金ウシジマくん」シリーズなど。

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