片岡愛之助、市川猿翁から激励「自分の五右衛門を作ってください」

スポーツ報知
京都・南禅寺で、新春公演への意欲を語った片岡愛之助

 歌舞伎俳優・片岡愛之助(46)が27日、京都市左京区の南禅寺で大阪松竹座公演「寿 初春大歌舞伎」(来年1月2~26日)の取材会に出席した。

 愛之助は昼の部、夜の部とも、ほぼ出ずっぱりで、大忙しの公演となる。「松竹座は僕にとってはホームグラウンド。2年ぶりの出演でたくさん出たいなと思っていたら、本当にたくさん出させてもらえてうれしいです」と笑顔を見せた。

 夜の部の通し狂言「金門五三桐(きんもんごさんのきり)」で、石川五右衛門と此村大炊之助の2役を演じる。取材会が行われた南禅寺は、劇中で石川五右衛門が名せりふ「絶景かな、絶景かな」を言う舞台でもある。市川猿翁(78)が復活させた三代猿之助四十八撰の一つでもある、沢瀉屋(おもだかや)のお家芸。愛之助も「おこがましくてやりたいなんて言えない。うれしい気持ちでいっぱい」と恐縮した。

 京都・南座で出演していた「吉例顔見世興行」の千秋楽だった25日には、妻の女優・藤原紀香(47)とともに京都市東山区にある大雲院にある石川五右衛門の墓参りをした。26日には猿翁に会い、「自分の五右衛門を作って下さい。頑張って」と激励されたという。「お会いできてうれしかったし、昔の話もして楽しいひとときを過ごしました」と明かした。

 愛之助と五右衛門といえば、自身が作り上げた赤毛のカツラで「実はハーフだった」という設定で演じる「GOEMON」が人気演目となっているが、今回は正統派の古典で演じる。「もともとの本がしっかりしているので、プレッシャーはありません。わかりやすく、テンポよくお見せしたい」と意気込んだ。

 昼の部は「土屋主税(つちやちから)」「寿栄藤末廣(さかえことほぐふじのすえひろ)」「心中天網島 河庄(しんじゅうてんのあみしま かわしょう)」を上演する。

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