柴咲コウ、起業家を志したきっかけは「19歳のとき、母ががんで亡くなったこと」

スポーツ報知
起業家としての理念を語った柴咲コウ

 女優の柴咲コウ(37)が1日、都内で働く女性に向けたイベント「WOMAN EXPO TOKYO 2018 Winter」のステージに登壇し、講演を行った。

 柴咲は女優業の傍ら、16年11月に起業。アパレル、食品、エンターテイメントの3事業を運営する「レトロワグラース株式会社」の代表取締役を務めている。現在はドラマの撮影と並行しての多忙な日々が続くが「どちらかというとマルチタスクな人間。スケジュールが埋まっているほうがワクワクします」と笑顔。「若いときは殻を作っていたけれど、年をとるにつれて、自分の芯や目指すもの、使命に従って生きることがどんどん楽になっていきました」と振り返った。

 柴咲の事業は「生活負荷や環境負荷をかけない」という理念を掲げているといい、その理由として「19歳のとき、母ががんで亡くなったことが大きなきっかけ」と告白。「本人はもちろん、家族も病気について『こうした方がよかったのか』とかいろいろ考えた。自分自身の悔いも含めて、生活環境や食べるもの、日常に目がいくようになりました」と語った。

 女性に対してのメッセージを問われると「中島みゆきさんの『糸』で『縦の糸はあなた 横の糸は私』とあるように、男性、女性それぞれ役割や特性があって、それは差別ではない。特性にあらがわない生き方がいいのかなと思います」と提案。「女性の特性は共感やバランスを取る力。それを最大限に発揮して、『強い女性』より『しなやかな女性』になれたらと自分でも感じています」と呼びかけていた。

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