ABC・桂紗綾アナが市長賞 社会人落語日本一決定戦

スポーツ報知
「第10回社会人落語日本一決定戦」決勝戦が行われ、審査員長の桂文枝(右端)と記念撮影する(左から)池田市長賞・桂紗綾、3位・一め家さんすけ、10代目名人・神楽家小粋、2位・浪漫亭来舞

 「第10回社会人落語日本一決定戦」決勝戦が3日、大阪・池田市の池田市民文化会館アゼリアホールで開催され、朝日放送テレビの桂紗綾アナウンサー(33)が特別賞にあたる池田市長賞を受賞した。

 倉田薫池田市長(70)から名前を呼ばれると、ほっとしたような笑顔を見せた。「優勝を目指すと言っていたので残念です。でもいろんな人に助けていただいたので、皆さんに『(賞を)とったよ』と報告したい」と話した。

 同アナは、昨年4月からABCラジオ「ラジオ演芸もん」(日曜・前5時)を担当しており、さまざまな落語家と話したり、落語を聴いたりしているうちに魅力にはまったという。1年ほど前から、ラジオのスタジオのソファを高座に見立てるなどして独力でけいこを始め、今年4月に月亭八光(41)の独演会の前座で初高座に上がった。この日の舞台が5度目の高座。アナウンサー歴11年目のキャリアを生かし、新人アナウンサーの初仕事をテーマにした創作落語「初鳴き」を堂々と演じた。

 落語の魅力について「登場人物がとてもかわいらしい。ダメな人間も多いんですが、全部を許すようなところがいいなと思います」と話した。八光には「俺はけいこを付けられへんから」と断られたそうだが、桂春蝶(43)からは「紙入れ」を教わり、高座での所作など細かい所も指導されたという。

 大会審査員長の桂文枝(75)からは「ラジオでいつも大きな声を出しているけど、舞台用の声を出せるようになればもっと良くなる」と愛ある“ダメ出し”を受け「目からうろこでした。自分では大きな声が出ていると思っていたんですが」と感謝した。現在、ネタは3席。来年については明言を避けたものの「出られれば頑張りたい」と前を向いた。

 なお、名人(優勝)には神楽家小粋(かぐらや・こいき、本名・巻渕大輔さん=41)、2位は浪漫亭来舞(ろまんてい・らいぶ、本名・蒲田裕彦さん=56)、3位は一め家(はじめや)さんすけ(本名・伊藤季久男さん=55)に決まった。

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