戸田恵梨香が朝ドラヒロイン 陶芸家で「第2章のスタートラインに立てた」

スポーツ報知
朝ドラヒロインへの意気込みを語った戸田恵梨香(カメラ・生澤 英里香)

 NHKは3日、2019年後期の連続テレビ小説「スカーレット」(来年9月30日スタート、月~土曜・前8時)のヒロインが女優・戸田恵梨香(30)に決定したと発表した。101作目の朝ドラで、滋賀県甲賀市を舞台に、女性陶芸家の奮闘を描く物語。大阪と東京で会見した戸田は「女優・戸田恵梨香としての第2章のスタートラインに立てたと実感しています」と大役に意気込んだ。

 純白のドレスで壇上に現れたのは、当代きっての人気女優だった。「朝ドラは国民の皆さんに元気を与えるイメージです。自分がやるなんて夢にも思っていなかったので不安ではありますけど、1年間同じ役を演じるのはぜいたくなこと。情熱、愛情を持って伝えていけたら」。緊張よりも余裕を感じさせる表情で、戸田は語った。

 信楽焼の産地として知られる甲賀市を舞台に、男性ばかりの世界で奮闘する女性陶芸家のヒロインに挑む。「陶芸は21歳の時に興味を持ち始めて石垣島で趣味程度に楽しんで、自分で焼いたお茶わんでご飯を頂いてます。本気で修業して、極めていけたら」。演じる年齢は15歳から50代まで。「経験がないので想像つかないところはありますけど…」。不安より期待感が声色に表れていた。

 撮影地となる大阪放送局での会見時には、放送中の朝ドラ「まんぷく」ヒロインの安藤サクラ(32)と遭遇した。「サクラさんは『本当に楽しいよ!』って表情がきらびやかで。勇気をもらって、ますます来年が楽しみになりました」

 今年8月、30歳(17日生まれ)を迎える前後にオファーを受けた。「進化するために、考え方やモノの断捨離をして心が軽くなった時にお話をいただいて。挑戦するしかないと」。実は、デビュー作は11歳で出演した2000年の朝ドラ「オードリー」。当時はヒロインオーディション落選。端役での出発だった。「若い頃は芝居にも自分という存在にも自信がなくて、逃げ腰だった」。18年後、オーディションではなく指名を受けてヒロインの座を得るまでに大きくなった。

 今年は出演映画「劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」が大ヒットし、放送中のTBS系主演ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」も話題だ。「(人気ドラマシリーズ「SPEC」の放送を終えた)24歳の時、女優としての第1章は終わったと思っていて、ようやく第2章のスタートラインに立てた。さらに一歩を踏み出せるのでは、と自分に期待しています」。クランクインは来年4月。第2章が幕を開ける。

 ◆戸田 恵梨香(とだ・えりか)1988年8月17日、神戸市生まれ。30歳。06年「デスノート」で映画初出演。07年「ライアーゲーム」で連ドラ初主演。08年スタート「コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」シリーズはドラマ・映画の代表作に。他にドラマ「SPEC」「野ブタ。をプロデュース」、映画「駆込み女と駆出し男」など。趣味はスキューバダイビング。身長164センチ。

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