真彩希帆、雪組ミュージカル「ファントム」で自分なりのヒロイン像確立

2018年12月13日6時0分  スポーツ報知
  • 美しい歌声が評価され、オペラの勉強を勧められ、クリスティーヌ(真彩希帆)は大喜び

 宝塚歌劇雪組ミュージカル「ファントム」(潤色&演出・中村一徳)が好評を博している。トップスター・望海風斗(のぞみ・ふうと)とともに圧倒的な歌唱力で、大劇場をオペラ座に変えているのが、トップ娘役・真彩希帆(まあや・きほ)。オペラ歌手の“金の卵”の役どころで「クリスティーヌとして自然に呼吸できたら」と、連日、成長を遂げている。兵庫・宝塚大劇場で14日まで。東京宝塚劇場では来年1月2日~2月10日に上演。

(筒井 政也)

 少女時代に憧れた舞台に今、立っている。小学生の頃、2004年に宝塚で初演された宙組版「ファントム」に夢中に。「実況CDもスチール写真も買って、ずっと眺めていました。初演のセリフと間は完璧に覚えていますし、プロローグも踊れます」と胸を張ったが「記憶はゼロにリセットして」この大作に臨んだ。

 楽譜売りのクリスティーヌ(真彩)が美声を買われ、憧れのオペラ座へ。その劇場の地下で暮らす“オペラ座の怪人(ファントム)”エリック(望海)は歌の指南役を買って出るが…。

 「クリスティーヌは清楚(せいそ)でかれんで、無邪気。そんなイメージがあったんですが…」。音楽学校入学前は男役志望で「私はずっとファントムの視線で見ていたんですね」と気付いた。結論はシンプルに「音楽が好きな普通の女の子。歌手になる夢がかなったら…!?というリアルさがいいのでは」と、自分なりのヒロイン像を確立した。

 実体験も役立てた。音楽学校受験で1度失敗。「落ちるなんて、これっぽっちも思ってなくて(笑い)。そこでいったん夢から覚めて。私も人を疑うことを知らず、ダマされやすい。重なる部分は多いですね」。プリマドンナのカルロッタ(舞咲りん)に毒を盛られるヒロインとの意外な共通点も明かした。

 花組時代に「いつか望海さんがファントムをされるだろうと想像し、見に行きたいと思っていた」が、相手役として横に。縁の強さもあるが、やはり歌唱力あってこそ。「ミュージカルは歌とセリフが分かれていて好きじゃないという声も聞きますが、その差を埋めるにはどうするか。セリフのように歌う、声の統一性ですよね」。流れるような歌声で世界観に没頭させ、ファンを魅了しているが、望海からは「最後まで正解が見つからない方が面白いよね」との言葉があったという。「新鮮な気持ちを持つには、舞台で楽しみを見つけていくことですよね」。そこがライブの良さだ。

 トップ大劇場お披露目の東京公演で始まった2018年は「経験したことのない感情、自分の知らない一面を知り、『ここに居るんだ』という宝塚への愛、望海さんへの尊敬の念がより強くなった1年でした」と回顧。「来年もきっといい1年になると思います。根拠はないけど(笑い)」。東京での「ファントム」は、さらに進化して、深化するステージになりそうだ。

 ◆真彩 希帆(まあや・きほ)7月7日生まれ。埼玉県蕨市出身。2012年4月、「華やかなりし日々」で初舞台。98期生。花組から14年11月に星組へ、17年1月に雪組へ組み替えされ、同7月に雪組トップ娘役に就任。身長164センチ。次回大劇場作は来年5~9月の「壬生義士伝」「Music Revolution!」。愛称「まあや」「きぃちゃん」「なっちゃん」。

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