とろサーモン、宮崎県知事選広告から消えた…M―1暴言で苦情「ふさわしくない」

スポーツ報知
展示の一時見合わせが決まった、とろサーモンがモデルの「ひなたの縁側像」

 宮崎県選挙管理委員会は13日までに県知事選(23日投開票)の選挙公報と新聞広告に掲載予定だったお笑いコンビ「とろサーモン」の写真を差し替えたことを明らかにした。

 とろサーモンの久保田かずのぶ(39)と村田秀亮(39)は共に宮崎市出身で高校の同級生。若い世代の投票率アップを狙い、知事選のPRキャラクターに任命されていた。

 しかし、2日に開催された漫才日本一決定戦「M―1グランプリ」の審査員だったタレント・上沼恵美子(63)に久保田が暴言を吐いた動画がインターネット上で拡散し、騒動に。県選管によると、告示日の6日から投票を呼び掛けるテレビCMなどが放送され始めたところ「選挙にふさわしくないのではないか」などの苦情が届き始め、13日までに20件ほど寄せられた。

 検討を重ねた結果、随時配布する選挙公報と16日の掲載予定の新聞広告について写真の使用を取りやめ、県庁本館の写真に差し替えた。新聞広告は22日にも掲載予定だが、内容は未定という。

 ただ、2000枚のポスターや2万5000枚のチラシ、PR用のポケットティッシュ2万個などは既に制作済み。このため、選挙公報と新聞広告以外は、そのまま配布などを行う。また、損害賠償などを請求する予定もないという。県選管は「騒動の経緯などを見て、差し替えが利くものに関しては最大限対応することにしました」と話した。

 また、県庁内にある物産館「KONNE」に設置されていたコンビの銅像「ひなたの縁側像」の展示も、この日から一時見合わせることになった。今年4月に東京・新宿の物産館がリニューアルオープンした際に造られたもので、10月2日に東京から宮崎に“帰郷”したばかり。記念撮影スポットとして人気だったという。

 再設置の時期については未定。とろサーモンの2人は昨年の「M―1」で優勝した際に「賞金で宮崎の空港に銅像を建てたい」と話しており、その意を受けて宮崎を若者にアピールするために県が制作していた。

 ◆「とろサーモン」の暴言騒動 2日に開催された「M―1」の終演後、久保田とお笑いコンビ「スーパーマラドーナ」の武智正剛(40)が打ち上げで審査結果を巡り「お前だよ。分かんだろ、右側のな!」などと審査員席の一番右に座っていた上沼を批判するような発言をし、その様子を武智がネット上で動画配信して炎上。2人はツイッターで謝罪し、所属する吉本興業も上沼に謝罪する騒動となった。

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