内田也哉子、助演女優賞の樹木希林さんに「母が役者で良かった」…報知映画賞表彰式

スポーツ報知
報知映画賞選考委員・見城徹氏と内田也哉子さん

 第43回報知映画賞表彰式が18日、都内のホテルで行われ、助演女優賞は今年9月に亡くなった樹木希林さん(享年75)が「モリのいる場所」「万引き家族」「日日是好日」の3作品で受賞した。

 表彰式では、15年に「あん」で主演女優賞を受賞した際のあいさつなどがビデオで流され、名優をしのんだ。賞状・ブロンズなどは、代理として娘の内田也哉子が受け取り、「母の最後のひととき(の作品)が賞をいただき、遺族として感謝しています」とあいさつした。

 内田は、樹木さんがいなくなって3か月たっても夢に出ることがないと、寂しい胸中を吐露。一方で、家庭では母としての姿しか見せなかったため、「生まれて初めて、母が役者で良かったと思いました」と、作品によって母に触れられることに感謝した。「きっと『死人に賞をあげるの、物好きよね。で、賞金はいくら』って言っていると思います」と代弁すると会場からは笑いが。「母におつきあいいただき、ありがとうございます」とお世話になった関係者に感謝した。

 また、「日日是好日」で樹木さんと共演した黒木華が祝福にかけつけ、内田に花束を贈った。黒木は「存在のあり方や1人の人間として刺激をうけました。これからの作品でも、人生をきちんと歩みたい」と語った。

 ◆樹木 希林(きき・きりん)本名・内田啓子。1943年1月15日、東京都生まれ。文学座を経て、64年TBS系「七人の孫」で人気者に。77年「悠木千帆」をオークションにかけ芸名変更。他の主な出演作に「わが母の記」「ツナグ」「駆込み女と駆出し男」など。夫はロック歌手の内田裕也、娘は文筆家の内田也哉子。2018年9月15日死去。享年75。

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