桂米団治、父・米朝さんに似てきた? 還暦&噺家生活40周年
スポーツ報知

落語家・桂米団治(60)が20日、大阪市内で「還暦と噺家生活40年を祝う会」を開催した。この日が60歳の誕生日で、米朝一門をはじめ400人が出席し、盛大にお祝いした。
1978年に父の桂米朝さん(2015年死去)に入門。落語家としての半生を振り返り、「40代が一番焦ったり迷ったりしていました。芸に対するマンネリ、体力との勝負、家庭がギクシャク」と笑いを交えながら振り返り「還暦でもう一度さらの気持ちで、お客様が幸せになるような高座を務めたい」と決意を新たにしていた。
08年、50歳の時に一門の止め名である米団治を襲名。「若い頃は(前名の)小米朝から中米朝になって大米朝になると、やゆされました。意識している間はまったく似ず、米団治でいくとなったら面影が似てきたと言われるようになった。この年になったらうれしいですね」と、人間国宝である偉大な亡き父に思いをはせた。
今年4月からは、所属する米朝事務所の社長に就任。落語家と経営者という二足のわらじをはく。「しんどいです。芸人にマネジャーの思いを伝え、マネジャーに芸人の思いを伝えるパイプ役になれれば。誰もやったことのないレールに乗ったので、一門のためにまい進する10年にしたい」と意気込んだ。
米団治は「還暦&噺家生活40周年記念独演会」と題し、来年1月4日の大阪・サンケイホールブリーゼから7月7日の京都・南座まで、全国30公演を予定。各地で「らくだ」「百年目」など「米朝イズム満載」(米団治)の落語などを演じる予定だ。2月24日の東京・新橋演舞場では、米朝さんの十八番「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を演じ、スクリーン映像で父と“共演”するという。