草野仁、TBS「世界ふしぎ発見」が33年の長寿番組になった4つの理由明かす

スポーツ報知
1500回目の収録に参加した(前列左から)黒柳徹子、草野仁(後列左から)出水麻衣、野々村真、岡田圭右

 TBSの長寿番組「世界ふしぎ発見」(土曜・後9時)の放送1500回目の収録が20日、都内のスタジオで行われた。1986年4月19日の番組スタート時から出演するMCの草野仁(74)、解答者の黒柳徹子(85)、野々村真(54)らが参加し、収録後に取材に応じた。

 「歴史と遊ぶ」をコンセプトに宇宙の誕生から現在まで古今東西のふしぎを紹介する番組。1500回を迎える1月19日の放送分は25分拡大版となる。

 草野は、33年に渡る長寿番組に成長した要因について、まず「日立さんという素晴らしいスポンサーが番組に対する認識と評価を下さっていた」とスポンサーの後押しを挙げた。次に「番組スタッフ全員が同じ方向に向かって、同じ足並みで向かって行こうというチームワークが出来ていた。その体制が崩れなかった」。リハーサルの際に音声、技術スタッフらから問題点を吸い上げているという。

 さらに「ネット時代で、簡単に情報を手入れられるようになると、皆さんがテレビをずっと見ているのが苦手になってきている。どうすれば見てもらえるか議論してきた」。その中で、スタジオの人数を5人から6~7人に増やしたこともあった。そうした判断が「世間の皆様に『良い判断しているな』と思って見て下さったこともあるのではないか」と持論を述べた。

 そして「普通、これだけ続くと、取材中に事故に遭ったりする、時に人命を失ったりする。それがもとになって、番組を終わるケースもあった。ところが、この番組は一切なかった。そうした強運も味方している」と感慨深げに語った。

 番組を続ける中で、これまでに危機があったかと聞かれると「視聴率が思い通りの成果が上がらないこともあった。その場でも、自分達にできる最もベストな形は何かと模索するしかない。そうした厳しい状況をかいくぐってここまできた。視聴率競争というのは、本当に厳しいものがある」と明かした。

 今やMC界のレジェンドといえる存在だが、「放送人として、司会者としてあまり上達しなかった。ちょっと恥ずかしい感じがある。来年チャンスを与えていただけるということで、もう少しレベルアップできるように、先の1年を考えていきたい」と謙遜した。

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