高見泰地叡王がクリスマスの誓い「のびのびと平常心で。神様は見ていると信じて」

スポーツ報知
クリスマスフェスタに参加した高見泰地叡王

 将棋ファンの皆様、メリ~クリスマ~ス! 棋士・女流棋士たちがサンタクロースにふんする恒例イベント「クリスマスフェスタ2018」が15日、東京・浅草橋のヒューリックホールで開催された。今年、棋聖・王位を連続奪取して唯一の複数タイトル保持者となった豊島将之2冠(28)、新タイトルの初代就位者となった高見泰地叡王(25)も参加。ファンと交流し、2019年の夢を語った。(北野 新太)

 クリスマスの高揚感に満ちた高見叡王の笑顔ほど、将棋ファンのハートをウォーミングするものはない。タイトルホルダーでありながら、最もファンと近い棋士と言っても過言ではない若者は「とにかくお客様に楽しんでいただくように」と奮闘。目隠し詰将棋でプロの頭脳とスピードを披露し「あっち向いてホイ対決」では豊島2冠に完勝した。

 テレビ解説やイベントで愛されてきた男が今年5月、棋史に残るサクセスストーリーの主人公になった。新設タイトルの叡王戦で強敵を連破して決勝7番勝負に進出すると、金井恒太六段(32)に4連勝と圧倒。棋界の頂点を極めた。「頂上に登るために頑張って、山頂からの眺めはどれだけキレイなんだろうと思ってましたけど、見えたのは多くの棋士が死に物狂いで登っている姿でした」。その後は8勝7敗。来年は真価が問われる。「のびのびと平常心で戦いたいです。神様は見ていると信じて」

 ちなみにクリスマスの予定は…。「25日はAbemaTVで藤井七段の対局の解説です。お仕事をいただいて感謝ですね」。ファンに語り掛ける時間も、高見にとっては聖なる夜なのである。

 ◆高見 泰地(たかみ・たいち)1993年7月12日、名古屋市生まれで横浜市育ち。25歳。石田和雄九段門下。2005年、奨励会入会。11年、四段昇段。立大文学部卒。「AbemaTV」などの解説者としても人気を博す。DeNAベイスターズファン。居飛車党。

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