「下町ロケット」“美しき男泣き”の菊之助 歌舞伎の鏡開きで「伊丹社長!」の掛け声も

スポーツ報知
鏡開きを行う(左から)寺嶋眞秀、寺嶋和史、尾上菊之助、尾上松緑、河村潤子理事長、尾上菊五郎、中村時蔵

 歌舞伎俳優・尾上菊五郎(76)、尾上菊之助(41)らが3日、東京・半蔵門の国立劇場公演「通し狂言 姫路城音菊礎石(ひめじじょうおとにきくそのいしずえ)」(27日まで)開幕前に新年恒例の鏡開きを行った。

 菊之助といえば、TBS系連ドラ「下町ロケット」で好演したベンチャー企業「ギアゴースト」の伊丹大社長が注目された。2日夜には特別編が放送されたばかり。一度は大事な仲間を裏切りながら、最後の最後で阿部寛(54)演じる佃製作所の社長に救われ、有終の美を飾った。

 悔恨と感謝が入り交じる気持ちは号泣の芝居となって表れ、ラストでの“美しき男泣き”は、お茶の間の涙を誘った。感動さめやらぬ一夜明けとあり、劇場ロビーを埋めた観客から「音羽屋」だけでなく「うれしい、ハンサム、伊丹社長だ」と話す人もいた。

 菊之助は「この舞台の製作発表で父(菊五郎)が姫路城からロケットを飛ばすかも、と申しておりましたが、飛びません。しかし今回、私はキツネを演じており、ポーンと飛び出ます」とあいさつ。すると、菊五郎から「おいネタバレだよ!」と突っ込まれるひと幕もあった。伊丹社長からは一転し、歌舞伎俳優の女形で登場する。

 鏡開きには共演の中村時蔵(63)、尾上松緑(43)に加え、今月出演する菊之助の長男・和史くん、姉の女優・寺島しのぶの長男・眞秀(まほろ)くんも参加。かわいらしい2人にも注目が集まっていた。

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