海老蔵、勸玄くん親子役の歌舞伎開幕 “今生の別れ”の場面で涙ぬぐう客続出

スポーツ報知
「極付 幡随長兵衛」での市川海老蔵と勸玄くん

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(41)、長男・堀越勸玄くん(5)が親子役で共演する東京・新橋演舞場1月公演(27日まで)、昼の部「極付 幡随長兵衛」が3日始まった。親子が別れる名場面では、涙をふく人が続出した。

 海老蔵は“町奴”を率いる幡随院長兵衛を、そのせがれ、長松を勸玄くんが演じている。歌舞伎座で15年11月に初お目見えしており、今回が4度目の歌舞伎の舞台。幼いながらも舞台度胸があり、この日も「おんぶされ通しで足がいたいや」など計10個のセリフを拍手などでかき消されないよう、観客の空気を読みながら発するなど、堂々とした演技を披露した。

 この演目の見せ場は長兵衛が、敵対する旗本奴・水野十郎左衛門(市川左團次)のもとへ殺される覚悟で向かう際の親子の今生の別れのシーン。きょう客役の長兵衛が涙をこらえながら息子に「まだ先のことだが決してこんな商売しようと思うな」と語り掛けるも、まだ理解できない長松は父を追いかけ「おっとう早く帰っておくれよ~」と言う。この場面では涙をふく人も多く、すすり泣きも漏れていた。

 夜の部「牡丹花十一代」では長女・堀越麗禾ちゃん(7)も加わり、同劇場で初めて親子スリーショットが実現するのも話題だ。

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