海老蔵、麗禾ちゃん&勸玄くんと新橋演舞場初共演 舞台で堂々3ショット

スポーツ報知
舞台で見えをきる(左から)麗禾ちゃん、勸玄くん、市川海老蔵

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)、長女・堀越麗禾ちゃん(7)、長男・堀越勸玄くん(5)が共演する東京・新橋演舞場1月公演「初春歌舞伎公演」(27日まで)が3日、開幕した。

 親子3人が舞台でそろうのは、昨年6月の自主公演「ABKAI2017~石川五右衛門 外伝~」(Bunkamuraシアターコクーン)以来。当時は麗禾ちゃん、勸玄くんともに不定期出演で、本興行では初めてだ。

 3人が共演したのは夜の部の舞踊「牡丹花十一代(なとりぐさはなのじゅういちだい)」。先に登場した海老蔵に客席から「待ってました!」と声があがると、海老蔵が「皆様が本当に待っているのは俺のことかい?」と返し、場内の笑いを誘った。

 開始から12分後、麗禾ちゃん、勸玄くんが花道から笑みを浮かべて登場するとこの日一番の大拍手。2人は花道で見えをきってから舞台中央に進み、正座して「ご見物の皆様方、新年あけましておめでとうございます」と元気にあいさつした。最後は海老蔵とともに中央の山車に乗り、親子3人での見えを披露。約20分の舞踊で会場を盛り上げた。

 勸玄くんは、昼の部「極付 幡随長兵衛」でも海老蔵と親子役で共演。親子が別れる名場面では、涙をふく人が続出した。

 海老蔵は“町奴”を率いる幡随院長兵衛を、そのせがれ、長松を勸玄くんが演じている。勸玄くんは歌舞伎座で15年11月に初お目見えしており、今回が4度目の歌舞伎の舞台。幼いながらも舞台度胸があり、この日も「おんぶされ通しで足がいたいや」など計10個のセリフを拍手などでかき消されないよう、観客の空気を読みながら発するなど、堂々とした演技を披露した。

 この演目の見せ場は長兵衛が、敵対する旗本奴・水野十郎左衛門(市川左團次)のもとへ殺される覚悟で向かう際の親子の今生の別れのシーン。きょう客役の長兵衛が涙をこらえながら息子に「まだ先のことだが決してこんな商売しようと思うな」と語り掛けるも、まだ理解できない長松は父を追いかけ「おっとう早く帰っておくれよ~」と言う。この場面では涙をふく人も多く、すすり泣きも漏れていた。

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