バラエティー用語の「ドヤ顔」「天然」広めたのは、明石家さんま説

お笑いタレントの明石家さんま(63)が、11日放送のTBS系トークバラエティー「A-Studio」(金曜・後11時)に出演。今では当たり前のように使われている「ドヤ顔」や「天然」という表現は、自分が広げたものと明かした。
45年来の友人であるMCの笑福亭鶴瓶(66)から「世間が、当たり前(と思うよう)になるまでやりつづけることは、すごいこと」と、今では業界のスタンダードになっていることや言葉を地道に広げてきたと紹介された、さんま。例えばバラエティー内でのクイズで、お笑いタレントが正解をあえて外すのは、90年から放送されているMBSの「痛快!明石家電視台」で、さんまがやってきたことだと明かして「30年前に、ちゃんと答えた(間)寛平ちゃんをしかっている」と笑わせた。それと同様に「何十年か前に、ゴルフでパター入ったら『兄さん、ドヤ顔してましたがな』。そんな言葉(当時は)初めて聞きました。そんなの多いよ」と続けた。
これを受けるように、“市民権”を得た言葉として、さんまは「天然」は萩本欽一(77)が発した言葉を「オレたちひょうきん族」で1回だけ使ったものだったと語り出した。
当時、「―ひょうきん族」などで共演していたジミー大西(55)を萩本が気に入り、自分の番組に使ってみたという。しかし面白かったのは最初だけで、2回3回と出演するうちに微妙な状態に。萩本はだいぶ考えた上で「ジミーちゃん、天然だね」と表現したのだとか。「本当のバカだよねという意味で(使って、その番組の)レギュラーを外された。その日は『―ひょうきん族』の収録があって、ちょうどジミーとコントする際に『(ジミーは)天然やからな。天然やな』って(使って)。それが10年くらい寝ていて、ある日『天然ボケ』って(いう言葉が)戻ってきたんです」と告白すると、スタジオの観客も驚いた声を出した。
「あの頃は『天然』(という言葉)はブリしか使わなかった。あと(天然)色ね」と、得意顔のさんま。その先見の明に、鶴瓶は「おまえに言われることは、家に帰って(メモに)書くよ」と答え、笑わせていた。