山口真帆暴行被害で、NGT今村支配人が事実上の“更迭”…AKS松村取締役「コメント差し控える」繰り返す

スポーツ報知
事件について謝罪会見を開いたAKS運営責任者兼取締役の松村匠氏(左)、NGT48支配人・早川麻依子氏(中)、NGT48副支配人・岡田剛氏

 NGT48の山口真帆(23)が、昨年12月に男性ファン2人に自宅に押しかけられる被害を受けた事件について14日、運営会社AKSの運営責任者兼取締役・松村匠氏(56)が都内で会見を行い、一連の騒動を謝罪した。この日未明にはNGT48劇場の今村悦朗支配人(59)に対し、事実上の更迭となる異動人事が発表された。会見には新支配人に就任した早川麻依子氏(44)ら“新陣容”が同席して騒動収束を図ったものの、事件全容は「警察の捜査内容に関わること」と歯切れの悪い回答に終始した。

 山口が9日に自ら事件を“告発”してから5日が経過した。その間、HKT48の指原莉乃(26)、AKB48グループ総監督の横山由依(26)らが運営の対応の遅れを批判する事態にも発展した。松村取締役らは冒頭、一連の騒動について謝罪の言葉を述べた後、深々と頭を下げた。ただ、肝心の前支配人の今村氏の姿はなかった。

 約40分間に及んだ運営責任者の会見。「事件内容は捜査に関わるのでコメントを差し控える」「事件の真相究明は今後の第三者委員会による調査を行う」。大きくは、この2点に集約された。報道陣との押し問答の中で事件全容は明らかにならないまま、騒動収束を図ろうという会見の思惑は“不発”に終わった。

 山口を襲った男性ファン2人は現行犯逮捕され、後に不起訴処分となり釈放された。刑事事件としては解決済みのはずだが「捜査に関わる」と繰り返した。運営側は10日に「メンバーの1人が(ファン2人に)推測できるような帰宅時間を伝えてしまったことを確認しました」とメンバーの関与を公表していた。

 この日未明には、当該メンバーについて“加害者”として送致されていないことで「警察がそういう判断した。(運営としても)違法な行為をした者はいないと考えております」と、時には捜査事案といえる内容に触れる矛盾もあった。

 今後、事件については弁護士、有識者らによる第三者委員会を設置して調査を続けるという。ただ、設置時期や調査期間については明言は避け、事件に関与したとされるメンバーへの対応についても「違法性はないが、メンバーとして不適切な言動、行動に関しては、第三者委員会で徹底的に調査してもらい、諮問を頂いて判断を仰ぐ」とした。事態収束まで、まだ時間はかかりそうだ。

芸能

×