紅ゆずるの演技に「泣く毎日」…宝塚星組・極美慎が2度目の主演で「人の心を動かせるお芝居を」

スポーツ報知
星組「霧深きエルベのほとり」の新人公演を終えた極美慎(右)と水乃ゆり

 宝塚歌劇星組「霧深きエルベのほとり」の新人公演が22日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。

 日本演劇界の第一人者・菊田一夫氏の書き下ろしで1963年に宝塚で初演された“昭和タカラヅカ”の名作。入団5年目の男役ホープ・極美慎(きわみ・しん)が「ベルリン、わが愛」(17年)以来2度目の新人公演主演を務め、粗野ながら、根は純朴な水夫カール(本役・紅ゆずる)に挑んだ。

 ドイツのビア祭りで出会った名家の令嬢マルギットと、身の丈知らずの恋に落ち、やがて自ら身を引く役どころ。メリハリをつけた芝居で、一本気な男の不器用な優しさを好演した。カーテンコールでは「(本公演で)紅さんの演技を見て、泣く毎日でした。(自分も)人の心を動かすことができるお芝居をしたいと思いました」とあいさつした。

 一方のマルギット役は、入団3年目の水乃(みずの)ゆり。お嬢様系のルックスを生かして、新人公演初ヒロインを務めた。終演後は「感謝の気持ちでいっぱい。心を大切にしたお芝居は難しいですが、東京でも頑張りたい」と笑顔をのぞかせた。

 ともに歌が課題だが、東京宝塚劇場での新人公演(2月28日)に向け、さらなる精進を誓った。

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