茂木健一郎氏、嵐会見の「無責任」質問を批判「ものすごく変な発想、価値観」

スポーツ報知
茂木健一郎氏

 脳科学者の茂木健一郎氏(56)が28日、自身のブログを更新。2020年12月31日でグループ活動を休止すると発表した人気グループ「嵐」の会見で出た「無責任じゃないかという指摘もあると思う」の質問に「驚いた」と私見をつづった。

 茂木氏は「嵐のみなさんが2020年末で活動を停止されるという記者会見で、『無責任ではないか』『大野さんが悪者にされてしまう可能性もある』という質問をした記者さんがいらした」と前置きし、「ネット上ではいろいろな反応が出ているけれども、私は正直、『驚いた』というのが感想である。どこからそんな質問が出てくるのか、その発想が私の中にはないというか、想定外の質問だったからだ」と率直な思いを吐露。

 「私にとっては『エイリアン』のような記者さんの質問の背景にある『価値観』とか『前提』のようなものを探ってみた」とした上で、「『無責任』というのは、嵐は人気グループで、レギュラー番組も多く、また、何よりもファンの方々の夢、期待もあるから、嵐としての活動を続けるのが『責任』だというのだろうか?それで、どんな理由であれ、嵐としての活動をやめてしまうのは、『無責任』だというのだろうか。また、『大野さんが悪者にされてしまう可能性もある』というのは、今回、大野智さんが人生で他の道も探りたいというようなことで活動停止のきっかけになったことを、『悪者にされてしまう』というようにとらえたのだろうか。どちらも、ものすごく変な発想、価値観だと思う」とつづった。

 さらに茂木氏は「今回、嵐のみなさんは、2020年末まで(まだ2年近くある!)活動をしてそれで停止すると予告したことで、十分に記者さんの言う『責任』を果たしていると思う。これ以上、何を求めているのだろうか?」と記述。

 「社会の中では、この記者さんの言うような『責任』や『悪者になる』というわけのわからない価値観に縛られて、無理して我慢していたり、自分の内面的な必然性を追いかけられないで苦しんでいる人たちがいっぱいいると思う。その意味でも、とても良くない質問だった。記者さん自身が、同じような『責任』の文化の中で生きて、他の人にもそれを押し付けて暮らしているならば、これがいい機会だからそういうやり方をやめて自由になったらいいと思う」と指摘した。

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