嵐、あるぞラストイヤーに全局特番!誰も見たことがない

スポーツ報知
嵐

 ジャニーズ事務所の5人組グループ「嵐」が、27日に2020年12月31日をもってグループ活動を休止することを発表してから一夜明け、テレビ各局が大型特番に乗り出すことが28日、分かった。4月から今年末まで全50公演、237万5000人動員の史上最大規模のツアーを開催するが、“ラストイヤー”となる2020年の活動は白紙状態。各局は休止直前の同年12月に向けて、水面下で交渉を進めていく意向だ。また建設中の新国立競技場、有明アリーナなど東京五輪の会場となる新施設を使ったコンサートも期待される。

 2年後のグループ活動休止の電撃表明から一夜明け、素早く反応したのは、テレビ各局だった。嵐が出演する番組の制作関係者は「特番の編成はこれからだが、各局ともテレビ界でも前例のない企画を提案していくのではないか」と話した。

 2年後の“フィナーレ”に向けて、各局争奪戦の火ぶたが切られた。この2年間で決まっている大きな活動は、開催中のツアーだけ。27日の会見で、松本潤(35)は「2020年までファンのみんなと楽しい時間を過ごせるようにいろいろと考えるのが、今からすることかなと思う」と明かし、現時点では白紙とした上で、「よりたくさんの方と共有できる方法をとれたら」と語った。関係者は、この発言に「放送業界で、何だろうと話題になっている」と敏感に反応した。

 今年12月まで開催する20周年ツアーは「ファン全員が見てほしい」との思いから史上最大規模とした。来年の“ラストイヤー”も特別ツアーなどの開催が見込まれるが、コンサートは限られたファンしか目にすることができない。垣根なく見ることができるテレビを使った企画は、「より多くのファンに」という5人の思いとも合致する。5人最後の日となる大みそかはNHK紅白歌合戦、ジャニーズカウントダウンでのラストステージが濃厚だが、11月3日のデビュー記念日から12月にかけて各局とも大型特番をもくろむ。

 嵐は過去に、4回メインパーソナリティーを務めた「24時間テレビ」(日本テレビ系)や、15年フジテレビ系で28時間45分放送した年明け番組などに出演しているが、モンスターグループのラストとなれば、前例のない番組も予想される。昨年、NHKと日テレが特番「テレビ65年 スポーツのチカラ」を同時生放送し、話題になったが、「どこかの局に限定するのではなく、全局ジャックもあるのでは」(同関係者)という声も出ている。一昨年9月に1年後の引退を発表した安室奈美恵さん(41)は、NHK、日テレで特番が組まれたほか、民放ラジオ101局をジャックした特別番組を展開した。

 嵐として残された2年間について、21年以降は芸能活動を休止する大野智(38)は「僕らでできること、僕個人でできることをみんなで考えながら、嵐として走り抜きたい」。二宮和也(35)は「やっぱり嵐っていいなって思っていただけるような2年間にしたい」と思いを語っていた。5人のラストパフォーマンスまで、盛大な“嵐祭り”が繰り広げられていきそうだ。

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