松岡充、池田純矢と念願タッグ 舞台「絶唱サロメで主演」

ロックバンド「SOPHIA」「MICHAEL」のボーカルで、俳優としても活躍する松岡充(47)が、10月上演予定の舞台「絶唱サロメ」に主演することが29日、分かった。
同作は俳優の池田純矢(26)が自ら劇作・演出を手がける企画「エン*ゲキ」シリーズの第4弾。19世紀の英国の作家オスカー・ワイルドによる戯曲「サロメ」に着想を得たエンターテインメント作品になっている。
共演経験もあり、プライベートでも池田と親交のある松岡は「演者としても共演して注目せざるを得ないものがありましたが、その後いろんな話をしているうちに、クリエイターとしてもプロデューサーとしても面白いアイデアを持って実行していることがわかり『いくつ顔を持ってんねん!』と興味が湧いてきて」とコメント。「彼の魅力に惹きつけられていたところ、今回のオファーを頂いたので、タイミング的にも口説かれ方においても『やります』と言うしかない状態でした」と振り返る。
すでに台本が完成しており、目を通したこともオファーを受ける決め手の一つだったといい「純粋にやりたいことだけを詰めた、丸裸のような内容。同じアーティストとして非常に共感し、やりがいを感じました」と意欲。「『サロメ』を、誰にでもわかる深い人間ストーリーとして描こうとしていること、そして音楽の使い方、すべて、見たことのないところに行きたいと思っていることがにじみ出ています」と語った。
池田も同作は松岡ありきの企画だったと明かし「歌も芝居もビジュアルも性格も、どうしようもなく人を惹き付けるパワーがあって、こんな“この世のものじゃない感”のある魅力を持った人は他にはいないと思う」と絶賛。サロメの世界観に音楽の要素もプラスされるようで「この戯曲の古典ならではの言葉の美しさは、音楽の歌詞にも似ている。これも松岡さんの歌の魅力を存分に活かせると思いました。ただ、これはミュージカルでも音楽劇でもありません。歌をちゃんと歌として歌う、これまでにない演劇と音楽の融合を考えています」と新たな演劇の可能性に期待した。
公演は10月5~13日、東京・紀伊國屋ホールで。10月下旬には大阪・サンケイホールブリーゼでも公演を予定している。