大坂なおみ、視聴率も1位 NHK“なおみシフト”で平均32・3%

スポーツ報知

 テニスの大坂なおみ(21)が優勝した26日の全豪オープン女子シングルス決勝を生中継したNHKの平均視聴率(後7時半~8時45分)が、32・3%を記録したことが28日、分かった。瞬間最高は、午後8時29分に大坂が表彰式でスピーチをしている場面で38・5%をマークした。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

 NHKは、試合開始前の午後5時半から総合サブチャンネルで生中継をスタート。午後6時5分~同44分の時間帯で総合メインチャンネルに切り替わり、平均視聴率を26・4%を記録した。

 再びサブチャンネルに移行した後、試合がクライマックスを迎えた午後7時半~同8時45分まではメインチャンネルに切り替わり、平均視聴率32・3%をマークした。

 サブチャンネルの視聴率は、メインチャンネルの視聴率との合算となり、同7時から30分間放送された「ニュース7」が30・7%となるなど、軒並み普段以上の高数字となった。

 今年に入ってからの関東地区の平均視聴率は日本テレビ系で1月3日に放送された「箱根駅伝 復路」が32・1%を記録していたが、今回はこれを上回り、今年最高の数字だ。WOWOWでも中継していたことを考えるとかなりの高視聴率と言える。昨年9月の全米オープン決勝はWOWOWが中継し、地上波での放送はなかった。

 NHKの執念の“大坂なおみシフト”が実った。異例と言える目まぐるしいチャンネル切り替えに加え、同時間帯に放送予定だった人気番組「ブラタモリ」と「さし旅」を延期してまで生中継にこだわった。その結果、「さし旅」の放送予定だった時間帯の午後8時29分、瞬間最高の38・5%をたたき出した。大坂がチェコの強豪・ペトラ・クビトバ(28)をフルセットで下し、表彰台でスピーチをしている場面だった。

 同局がテニス4大大会で大坂の試合を初戦から全て生中継したのは初めて。視聴者から「大坂をもっと見たい」という要望が相次いだこともあって“大坂シフト”を敷いた。木田幸紀放送総局長も、23日の定例会見で、大坂の快進撃に期待を膨らませ「ぜひ決勝戦をうちで放送したい」と話していた。

 なお、関西の平均視聴率は32・2%(後7時半~8時45分)で、瞬間最高は午後8時19分の38・5%だった。

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