宝塚歌劇月組2番手・美弥るりか6月で退団…大きな瞳で魅了した実力派スター

スポーツ報知
退団が発表された美弥るりか

 宝塚歌劇団は29日、月組2番手スター・美弥(みや)るりかが、6月9日の「夢現無双 ―吉川英治原作『宮本武蔵』より―」「クルンテープ 天使の都」の東京宝塚劇場千秋楽をもって退団すると発表した。

 美弥は2003年4月「花の宝塚風土記」で初舞台を踏んだ89期生。星組に配属され、12年4月に月組に組替えされた。14年に「THE KINGDOM」で、凪七瑠海(なぎな・るうみ、現専科)と外部劇場ダブル主演を務め、17年の「瑠璃色の刻(とき)」で単独初主演を果たした。

 大きな瞳が特徴的な美貌で、男役としてだけでなく、女役でも独特のムードを発する華やかなスターで、長身ではないものの(168センチ)、芝居・歌・ダンスの三拍子そろった実力派で月組を支え、「みやちゃん」の愛称でファンに親しまれた。17年目で惜しまれつつ、タカラヅカを卒業する。

 月組には92期生の花組スター・鳳月杏(ほうづき・あん)が4年半ぶりに復帰すること(4月29日付)が決まっており、今後の人事が注目されていた。

 美弥は、昨年12月のインタビューで平成と新元号をまたぐ2019年について「精神的には背伸びしすぎず、等身大で、四季の変化も感じていられるよう、心に余裕を少しでも持って、豊かに過ごせるようにしたいですね」と穏やかに話していた。

 「夢現無双」では宮本武蔵(珠城りょう)のライバル・佐々木小次郎を演じる。また、4月17、18日に兵庫・宝塚ホテルで、同21、22日には第一ホテル東京でディナーショーを開催する(タイトル未定)。

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