「劇団番町ボーイズ☆」織部典成、「悪役」に初挑戦

スポーツ報知
素顔はさわやかな織部典成

 若手俳優集団「劇団番町ボーイズ☆」の今年最初の公演「スイーツボーイズ3rd『甘くはないぜ!3』」が2日、東京・目黒区のキンケロ・シアターで開幕する。メンバーの織部典成(よしなり、18)は、幕末を舞台に日本で初めて?チョコレートを作ったサムライたちを描く今作で、初の「悪役」に挑戦。「役と向かい合って(見に来た人を)ムカつかせられるよう頑張ります」と意気込んでいる。

 織部が演じるのは、京都の貴族で、周囲の人間をひたすら見下している聖護院是清(しょうごいん・これきよ)。「悪い役は初めて。どうしたら、みんなに悪いヤツだなぁ、腹黒いヤツだなぁと思ってもらえるか研究してます」。その一つが、セリフのトーンだ。意識的に上げたり、時には下げたりすることで、「(役の)二面性とか裏表とかを出せる」と手応えをつかんでいる。

 中学2年までは本気でプロサッカー選手になるつもりだった。しかし、「クラブで一番ですらないのに、プロにはなれないよなって」。そんなときに出会ったのが、テレビドラマ「勇者ヨシヒコ」だった。主演の俳優・山田孝之(35)に目を奪われ、「違う作品も見てみたい」と思ったという。山田がヤンキー役を演じた映画「クローズZERO」を見て、また衝撃を受けた。「(ヨシヒコと)全然違う。(俳優って)こんな幅広い役が出来るんだ」。15歳で演技などのレッスンを開始。昨年4月に、候補生から晴れて「劇団番町ボーイズ☆」メンバーになった。

 「舞台ってナマじゃないですか。お客さんが鼻をすすってるのを聞くと、感動してるのかなって分かる。今は芝居をしているときが一番楽しい。自分の俳優像をもっと突き詰めていきたい」。夢はいつか、山田と共演することだ。

 ◆東京公演 2月2~10日

 ◆大阪公演 2月16・17日(HEP HALL)

 ◆福岡公演 2月21~24日(パピヨン 24 ガスホール)

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