三谷幸喜「シャーロック・ホームズ」舞台を初演出…ホームズ役・柿澤勇人、ワトソン役・佐藤二朗

スポーツ報知
三谷作品は初出演となる(左から)広瀬アリス、柿澤勇人、佐藤二朗

 大のシャーロック・ホームズ好きを公言している劇作家で演出家の三谷幸喜(57)が、ホームズをテーマにした初の舞台「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」(9月上演、東京・世田谷パブリックシアター)を手掛けることが4日、分かった。ホームズ役には俳優の柿澤勇人(31)を指名。ワトソン役は佐藤二朗(49)、依頼人役を広瀬アリス(24)が演じる。三谷氏は2014年にNHKで放送された人形劇「シャーロックホームズ」で脚本を手掛けたが、舞台化は初めてだ。

 「小学生の頃からシャーロック・ホームズのファン。日本の脚本家・劇作家の中でもっともホームズに詳しいのは僕」と自負する三谷氏が、ホームズ役に抜てきしたのが柿澤だ。2007年に劇団四季に入団し、「ライオンキング」などで主演を務めた実力派。祖父で三味線奏者の清元榮三郎、曽祖父で人形浄瑠璃の語り手・清元志寿太夫はどちらも人間国宝という芸術一家に育った。昨年のミュージカル「メリー・ポピンズ」で一目ぼれしたという三谷氏は、「(ホームズを)演じられるのは、若い頃のレオナルド・ディカプリオか、柿澤さん以外には考えられない」。柿澤の存在があったから、今回の舞台化を決意したという。その柿澤は「とにかくディレクションに対応できるように果敢に、懸命に挑まなければと思ってます」と話した。

 柿澤と親交が深い佐藤がワトソンを演じる。「よく飲みます。愛すべき阿呆(あほう)である柿澤と芝居をするのを楽しみにしてます」と息はピッタリ。今作が2度目の舞台となる広瀬も「三谷さんの演出でお芝居ができることは、自分の役者人生においてとても大きい」と気合十分だ。3人とも三谷作品への出演は初めて。物語は、名コンビの2人が出会ってから最初の事件に遭遇するまでが描かれる。

芸能

×