藤井聡太七段、師弟ダブル同時昇級&デビュー以来の順位戦19連勝の快挙なるか?
スポーツ報知

将棋の史上最年少棋士・藤井聡太七段(16)と近藤誠也五段(22)による順位戦C級1組の対局が5日午前10時、大阪市福島区の関西将棋会館でスタートした。
藤井は同組では8勝0敗で、順位戦の対局では無敗をキープ。デビューからの連勝記録は18で、中原誠十六世名人(71)と並んで歴代トップタイだが、この日の対局に勝てば19連勝で単独1位に躍り出る。対局はお互い飛車先の歩を突いて始まった。
また、同じくC級1組で8戦全勝中の師匠・杉本昌隆七段(50)とのB級2組への師弟ダブル同時昇級もかかっている。同じクラスからの師弟同時昇級は、1986年度の第45期順位戦で師匠・大内延介九段(2017年没)と弟子・塚田泰明九段(54)がB級2組から1組へ昇級して以来、32年ぶり2度目となる。
杉本もこの日、同じ関西将棋会館で船江航平六段(33)=7勝1敗=と対戦。杉本は気合の和装で対局場に現れ、これまで2戦2敗と苦手にしている船江と向き合った。
藤井、杉本がともに勝った場合のみ、この日の同時昇級が決まる。もしも杉本〇、藤井●なら、杉本が残り1戦を残して一足先に昇級を決める。杉本●、藤井〇でも、藤井のこの日の昇級決定はない。
昇格枠2を39人の棋士で争う同組では現在、杉本が7位で、7勝1敗の近藤が6位、船江が14位。しかし若手の藤井は31位と下位のため、この日の近藤戦に敗れると、最終戦(3月5日、対都成竜馬五段)を勝っても他力本願となる状況だ。
持ち時間は各6時間。昼食、夕食休憩を挟んで、深夜に決着する見込み。師弟の長い一日が始まった。