日テレ・市來玲奈アナ、バラエティーと報道“二刀流”目指す「スペシャリストになりたい」

スポーツ報知
健康的な笑顔が魅力の市來玲奈アナ

 日本テレビの市來玲奈(いちき・れな)アナウンサー(23)が「スポーツ報知」の単独インタビューで初々しい抱負を語った。昨年4月に入社したスーパールーキーは「行列のできる法律相談所」(日曜・後9時)、「news zero」(月~水曜担当・後11時)と看板番組に抜てきされた。かつては乃木坂46のメンバーとして活躍したが、現在はその経験を糧にオールマイティーなアナウンサーを夢見て日々成長を続ける。(宮路 美穂)

 入社から間もなく1年。怒とうのルーキーイヤーから市來アナは次のステップに進もうとしている。「この1年は今まで一番早かったです。あっという間にすぎて…。今までは一番下の身で教えてもらうことばかりでしたが、今後はそれに甘えず、成長を続けていきたい」と気を引き締める。

 「行列―」のアシスタント抜てきはまさかのドッキリ。箱から飛び出ると、運命が変わっていた。「『ダンボールでドン!』という深夜のインタビュー番組が決まって、そのロケのつもりだったんです。ちゃんと打ち合わせもして、ダンボールから飛び出す練習も、第1回のインタビューまでちゃんと終えて…。(2回目のインタビューのつもりで)ダンボールから出たら、お客さんとカメラがあった。真っ白になりました」

 入社前から大ファンだった人気番組。うれしい反面、不安もあった。名だたる出演者に加え、デビュー戦は明石家さんま(63)がスペシャルMCを務める特番。「(前任の)徳島(えりか)さんに相談したら『ムチャぶりとかあるかもしれないけど、市來が楽しめばいいから』と言ってもらえました。『1年目の私なんかが…』と思っていましたが、その言葉ですごく救われました」

 東野幸治(51)、宮迫博之(48)、後藤輝基(44)らの横に立っての進行は、緊張感と同時に喜びを感じるという。「皆さんとご一緒できて幸せ。少しずつ経験を積ませてもらって、バラエティーの楽しみ方、アナウンサーとしての溶け込み方が少しずつ分かってきた。感謝しかありません」と胸を借りながら毎回の収録に臨んでいる。

 もう一つの出会いは「zero」だ。月~水曜の天気コーナーとカルチャーを担当。「なんとなく、新人アナウンサーは朝の情報番組に行くのかな、という流れを把握していた。部長から『zero』と言われたとき、最初はポカーン?となりましたが、(メインキャスターの)有働(由美子)さんと仕事できることが本当にうれしかったです。ずっと見ている方だったので…」と感無量だ。

 加入して5か月目に入るが「有働さんは本番の直前まで準備をなさっている。分からないことは『分からない』とハッキリ言って全力で取り組む姿が本当すごい」とプロ意識に舌を巻く。自身も、日テレ本社前で出演者と掛け合いするコーナー「くらし予報」は大切にしているといい「スタジオの皆さんの個性やプライベートが垣間見える時間にしたい」と意気込んでいる。

 乃木坂46の初期メンバーとして12年から約2年半アイドルとして活動をしていた。テレビ出演などを重ねるうち、アナウンサーの仕事の奥深さに魅(み)せられ、転身を決めた。「グループで培ったことは本当に感謝していますし、忘れられない思い出。ただ、最初はアナウンサーとしてどう振る舞うかを考え過ぎて、型にハマってしまった」と、もがいた日々もあったと語る。

 そんな時、先輩の豊田順子アナウンサーから「もっと楽しんでいいんじゃない?」と助言を受け「自分の殻を自分で厚くしていた」と気づいた。「乃木坂の自分を引きずるつもりはありませんが、かつて活動をしていたことも私の個性。良い意味で忘れずにいたいですし、メンバーの活躍を活力や刺激にしていきたい」とプラスに考えられるようになったという。

 「2年目も、1年目以上に濃い時間を過ごしていきたい」という市來アナ。「大口を叩くようですが、バラエティーと報道を両立できるアナウンサーになりたいという夢があって、先日面談でも部長に言ってしまいました」と決意を語る。「もちろん難しいのは承知しています。ただ、『行列』と『zero』、両方に携わる機会をいただいているからこそ、スペシャリストになってみたい。積極的に学ぼうと思います」。局を背負うエースアナになるべく、日々進化を続けるつもりだ。

 ◆市來玲奈

 ▽生まれ 1996年1月、富山県生まれ千葉県育ち。23歳。

 ▽入社 早大文学部卒業後の2018年に日本テレビ入社。同期に岩田絵里奈、篠原光、弘竜太郎の各アナ。

 ▽ダンス 小5から始めた社交ダンスでは世界大会にも出場。最近はなかなか踊る機会はないが、放送中の連ドラ「3年A組」のダンスをアナウンサー有志で踊る動画が好評。

 ▽リフレッシュ 愛犬と過ごす時間。

 ▽歌舞伎 学生時代の17年7月に市川海老蔵が座頭を務める「七月大歌舞伎」を初鑑賞し、大の歌舞伎ファンに。筋書きを読むのがマイブーム。

 ▽水族館 地元に近い葛西臨海水族園に通っていたことからフリークに。17日放送予定の「サンバリュ」で水族館ロケに出向き、ピラルクに大興奮。

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