里見女流名人&伊藤女流二段、巨大せんべいに興味津々 明日将棋・女流名人戦第3局 

スポーツ報知
前日イベントに登場し、花束を受け取った里見香奈女流名人(左)と挑戦者の伊藤沙恵女流二段

 将棋の第45期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負の第3局が10日、千葉県野田市の関根名人記念館で行われる。2連勝で10連覇に王手を掛けている里見香奈女流名人(26)、反撃の1勝を目指す挑戦者・伊藤沙恵女流二段(25)が9日に現地入りした。

 家元制だった名人位を実力制に移行させるなど数々の改革を行った「近代将棋の父」こと関根金次郎十三世名人の功績をたたえる物品の数々が展示されている記念館。決戦の舞台で開催された「第1回 宝珠花小僧将棋まつり」に姿を見せ、来場者たちの前で壇上に上がった里見は「対局者として野田市に来ることが出来て幸せを感じます。明日は楽しみながら、考えながら、集中しながら指します」と決意表明。伊藤は「スコアは厳しく、苦しい状況ですが、自分の出来ることを盤上に表現します。今日も寒いですが、熱い戦いをお見せできたら」と寒波を吹き飛ばす熱戦を誓った。

 左足くるぶしの捻挫で今も松葉づえ姿の里見は「だいぶ良くなってきましたし、将棋のコンディションもいいです」と笑顔。1990年度の林葉直子女流王将(当時)以来、28年ぶりの女流棋戦史上最多タイ記録のV10を目指す一局となるが「記録には執着していないので、楽しんで指せたら」と自然体だ。伊藤も「結果は気にせず、出来ることをやるだけです」とポーカーフェイスを貫いた。

 写真撮影では、野田市名産のしょうゆを使用した「喜八堂」の「超特大丸せんべい」(通常の約60倍サイズ)を手に両者とも笑顔。伊藤は「大好きなので食べた~い」とうれしそうだった。

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