次元が違う「刀剣男士」佐藤流司、「一度しかない人生。たくさんのことをやっていきたい」

スポーツ報知
昨年のパリ公演は思い出深いものに。「絶対に成功させてやるってギラギラしていた」と語った佐藤流司

 昨年のNHK紅白歌合戦に、企画コーナーで出演したミュージカル「刀剣乱舞」。名だたる刀剣が戦士の姿となった刀剣男士を描いた2・5次元の作品で、「刀ミュ」の愛称で女性を中心に人気だ。新選組・沖田総司が使用したとされる打刀を擬人化した加州清光を演じるのが、俳優で歌手の佐藤流司(24)。2015年の発足時からの初期メンバーで、中心人物の一人。作品に懸ける思いや、今後の俳優人生などを語った。

 昨年の紅白に“出陣”し、話題をさらった刀剣男士。周囲の熱狂ぶりをよそに、佐藤は浮足立つことなく、冷静に向き合っている。

 紅白のステージは、15年にミュージカル化された時からの目標の一つだったが、あくまで通過点という印象。「出られるんだという驚きより、ようやく実現したという感覚」と振り返った。

 世界に誇るジャパンカルチャーに成長した、ミュージカル「刀剣乱舞」。16年に広島・厳島神社で世界遺産登録20周年記念奉納行事の特別公演、昨年は仏パリ公演を成功させた。原案は人気ゲーム「刀剣乱舞―ONLINE―」。名だたる刀剣が人の姿となった刀剣男士を育成していく内容で、ユーザー数は世界で450万人超を誇る。

 刀ミュはミュージカルとライブの2部構成。1部では、刀剣男士が歴史上の戦場を舞台に、戦いに挑む歴史ドラマを描く。2部では、刀剣男士がオリジナルの衣装をまとい、ライブを披露する。「2時間くらいの芝居をした後に、短めのライブ。2つの作品をやっている感覚なので体力的、精神的にすごく大変です。でも、お客さんが温かいので、得られるものも大きい。ハイリスク、ハイリターンな作品と感じています」

 黒羽麻璃央(三日月宗近役)、北園涼(小狐丸役)、崎山つばさ(石切丸役)、佐伯大地(岩融役)、大平峻也(今剣役)の5人が同じ初期メンバー。「二十歳を過ぎて、家族より濃い時間を過ごしている。他にないくらいの苦楽を共にしてきた仲間」というほど、かけがえのない存在だ。1分30秒ぐらいのシーンを、5時間かけて稽古したこともあったという。「『足音がうるさい』から始まった。支え合いながら、肩を借りながら、足を引っ張り合いながら。過酷な稽古を経験しているので、完成した時の達成感は半端なかった」

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