10月退団の宝塚星組トップ紅ゆずる東京公演初日。卒業は「いまそれはさておき…」心境語る

スポーツ報知
星組の東京公演前に取材に応じたトップコンビの紅ゆずる(左)と綺咲愛里

 宝塚歌劇団・星組トップスター紅(くれない)ゆずるが15日、東京宝塚劇場で「霧深きエルベのほとり」「ESTRELLAS~星たち~」(3月24日まで)の初日開幕前に取材に応じた。

 6日に今年10月31日をもって退団する会見を終えたばかり。惜しみ、動揺するファンの胸中も配慮しつつ、紅は「いまそれ(卒業)はさておき、という気持ち。この公演1回1回を命懸けで勤め、一瞬一瞬を楽しんでいただきたい」と明るい口調で舞台に集中することを誓った。

 「霧深きエルベのほとり」は名脚本家だった演出家、菊田一夫氏の作品で1963年に初演され36年ぶりの再演。令嬢との切ない恋を描く。激しい気性だが心優しい船乗りを演じる紅は「セリフには“幸せ”という言葉がいっぱい出てくる。(初演時とは)時代も価値観も今とは全然違うが、古きを知る新鮮さを感じ、演じる度に新たに生み出されるものを大事にしたい」と役への思いを話した。

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