山崎紘菜、平成生まれのスタッフ・キャストによる作品で連続ドラマ初主演 

スポーツ報知
山崎紘菜(左)と清水くるみ(C)フジテレビ

 フジテレビは、昨年3月に放送した「平成物語」の第2弾となる「平成物語~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~」(深夜0時50分)を3月18日から5夜連続で放送することを発表した。平成という時代にフォーカスをあてたスペシャルドラマで、主演は本作が連続ドラマ初主演となる女優の山崎紘菜(24)が務める。

 前回、岡山天音(24)、松本穂香(22)、片山友希(22)らキャストのほか、脚本、監督、音楽、カメラマン、照明、美術、プロデューサーが“平成生まれ”という、他に類を見ない布陣での作品を2週にわたり放送。平成に生まれ、平成に育ち、平成しか知らない人間の目線で紡いだドラマとして、Twitterでは4万件近いツイートが投稿される大きな反響を呼んだ。

 今回のテーマは「平成で一番綺麗だった日」。平成最後の日に、主人公・芽生(山崎)と最愛の人である夫・貴大(笠松将)との突然の別れから始まり、話を重ねるごとに、時間軸がさかのぼっていくという異例の構成で展開する。何の変哲もなくて、それでいてかけがえのない日の大切さを描く、極上のラブストーリーとなっている。

 連続ドラマ初主演となる山崎を含め、笠松将(26)、芽生の親友・凛を演じる清水くるみ(24)は数百人をこえるオーディションの中から今作の役を射止めた。

 山崎は「ずっと芽生を演じたいと願っていました。ただ、その夢がかなったのと同時に、前作に続く、それ以上の作品にしなければと焦りも感じました。しかし、台本を開いて芽生と向き合って、知っていくうちに余計な焦りや不安は自然と消えていて、気づいたらただただ撮影が楽しみになっていました」と初主演作についてコメント。

 笠松は「人に自慢できるような大恋愛ではありませんでしたが、全てが特別でかけがえのない瞬間だったと、作品を撮り終えて強く感じています」と今回演じる貴大について振り返った。

 脚本は平成5生まれの加藤拓也氏、演出は女優としても活躍する松本花奈(21)と平成生まれの2人が手掛ける。さらにスチールカメラマンとキービジュアル撮影は平成10年生まれの写真家・石田真澄さんが担当する。

 ◆第1話あらすじ

 平成の終わりが近づくある朝。ペットショップに勤める芽生(山崎紘菜)が身支度をしていると、夫で作家の貴大(笠松将)が部屋から出てきた。貴大は芽生が仕事に行くことを忘れていたが、それはいつものこと。芽生はたいして気にもせず、オーダーした結婚指輪を取ってから帰宅すると言った。

 数日前、芽生は自分よりも後に結婚した凛(清水くるみ)から、妊娠したことを告げられていた。幸せそうな凛を見た芽生は、自分の方が子どもを欲しいと先に言っていたのに、と正直な感想をもらした。芽生は幸せだったが、子どもどころか、結婚式にも指輪にもまるで関心を示さない貴大に、少しだけ物足りなさを感じていた。

 しかし、貴大が指輪を買おうと言い出す。ささやかではあるが、幸せに満たされる芽生。このままそんな日々が続くと思っていた。

1か月後の夕方。指輪を受け取った芽生はうれしそうに自宅に戻るが、そこに貴大の姿はなかった。

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