ピアニストのアリス=紗良・オットさん、多発性硬化症を告白「絶望感に襲われた」

スポーツ報知
多発性硬化症を発表したアリス=紗良・オットさん

 ピアニストのアリス=紗良・オットさん(30)が15日、自身の公式ホームページで、多発性硬化症と診断されたことを明らかにした。多発性硬化症は視力障害、感覚障害、運動麻痺などさまざまな神経症状を発症させ、厚生労働省が指定する難病のひとつで詳細な原因は分かっていない。

 オットさんによると、体調を崩しコンサート活動にも影響を及ぼしたことなどから、いくつかの検査を受けた結果、今年の1月15日に多発性硬化症と診断された。「昨年、初めて医師から多発性硬化症の疑いがあると言われた時は、私の世界は崩れ、次から次へと続く検査の間、恐怖、パニック、そして、絶望感に襲われ続けました」とつづった。

 その後、病気について調べ、医師の助言も受けてきたという。「多発性硬化症は、中枢性脱髄疾患の一つで、人によって違う症状が現れる自己免疫疾患の病気です。現在において治癒は不可能な病気ですが、ここ何年かに亘る医学の進歩によりこの病気に罹った多くの人が殆ど障害なく日常生活を送ることが可能になりました」とした。

 オットさんは、父親がドイツ人で母親が日本人。主にドイツ語圏を中心とした地域のピアノコンクールの優勝経験を持つ。「私が今立たされている現状を自分自身でより詳しく把握できるまで少し時間がかかると思います」と困難な状況であることを明かしながら、「これからも、予定されているシーズンのコンサート活動へ意欲を持って臨みます」と前向きな姿勢を伺わせた。

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