生島ヒロシ、東日本大震災から8年「創造的復興の難しさを感じる」故郷・気仙沼市を訪問

スポーツ報知
組司会の森田美由紀アナウンサーと生島ヒロシ

フリーアナウンサーの生島ヒロシ(68)がNHK総合「シリーズ平成 巨大津波の脅威~東日本大震災から8年~」(17日・後1時50分)に出演する。このほど東日本大震災の被災地で、生まれ故郷の宮城県気仙沼市を訪れ、現地の“今”を語った。

 同番組は「シリーズ平成」の5回目。2万2000人を超える死者・行方不明者を出した東日本大震災から8年。宮城県気仙沼市では、巨大津波によって発生した津波火災が町を襲い、岩手県宮古市田老地区は巨大津波から守るための備えが、思わぬ形で被害を拡大させた。番組は気仙沼市出身の生島をゲストに、巨大津波の衝撃と浮き彫りになった課題を見つめる。

 故郷を訪れた生島は「創造的復興の難しさを感じました。二度と津波に負けない街作りには、時間がかかります。その間に人々の生きる力が損なわれないか心配ですが、一方で明日に向かって逞しく生きている気仙沼人に感動します」と振り返った。

 生島は、2011年の東日本大震災で気仙沼に住んでいた妹夫妻を失った。その1か月前に、気仙沼で同居していた母親の美ち子さんが死去し、その49日法要で妹夫妻は母の遺骨を持って東京の生島の家に上京するはずだった日が、震災当日の3月11日だったという。地震直後に生島夫人のところに「大きな地震があったから今日は東京に行けないと思う」という電話があった後に、妹夫妻は行方不明に。遺体が見つかったのは、半年後の妹夫妻の葬式の日だった。

 「人生の中で、こんな事が起きるのかという驚きと怖さ、日本の未来を危惧しました。身内を無くし、人生の無常と一日いちにちを大切に悔いなく生きようと心に決めました」と話した。

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