里見の10連覇なるか、伊藤がタイに戻すか―。将棋・女流名人戦第4局始まる 

スポーツ報知
初手を指す先手の里見香奈女流名人(左)と伊藤沙恵女流二段

 将棋の第45期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負の第4局(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)が18日午前10時、東京都渋谷区の将棋会館で始まった。

 前人未到の10連覇を目指す里見香奈女流名人(26)=女流王座、女流王将、倉敷藤花=と、2期連続挑戦で悲願の初タイトルを狙う伊藤沙恵女流二段(25)の顔合わせで、本局までの対戦成績は里見の2勝1敗。女流名人が開幕局から力を見せつけ、一気の連勝で王手を掛けたが、10日に行われた第3局では伊藤が完勝して流れを変えた。

 里見が勝つと1990年度に林葉直子女流王将(当時)が記録して以来、28年ぶりに女流棋戦史上最多タイ記録のV10を達成する。伊藤は連勝でタイとし、24日に岡山県真庭市で行われる最終第5局につなげたい。

 持ち時間は各3時間。先手番の里見が得意の中飛車に構え、伊藤は穴熊に組んだ。日本将棋連盟理事の鈴木大介九段(44)は「里見さんの中飛車は予想された形ですが、伊藤さんが持久戦を志向しているのは珍しいです。ここからの戦い方が注目です」と展望を語っている。

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