デヴィ夫人、事務所の元経理担当の公判で「ウソ八百を並べている」と意見陳述

スポーツ報知
辻村被告の公判で意見陳述をした後、取材に応じたデヴィ夫人

 タレントのデヴィ夫人(79)が21日、自身が代表を務める芸能事務所「オフィス・デヴィ・スカルノ」(東京都渋谷区)の元経理担当で、同事務所の運営費を横領したとして業務上横領の罪に問われている無職・辻村秀一郎被告の公判で意見陳述を行った。この日で結審し、検察側は懲役4年6月を求刑した。判決公判は3月5日に開かれる。

 被告人質問に続けて行われた意見陳述でデヴィ夫人は、辻村被告に対し「犯罪者というのは、自分のためにこんなウソ八百を並べるのかと感心しました。彼の言うことで、真実は一つもありません」と皮肉を込めながら非難。辻村被告が事務所に入ってから給料を一度ももらっていなかったことを、横領に及んだ要因の一つとしたことに「ただで経理業務をする人がどこにいるのか。ボランティアではないのですから」と話し、未払いを真っ向から否定した。

 さらに、辻村被告が横領した回数と金額を280回以上、総額1億7000万円以上と指摘。起訴されたのは約2200万円であることから「日本の司法の限界を見た思いがして悔しい。彼の虚言と私の証言を比較して、鋭い捜査をしてほしい」と検察側にも苦言を呈した。被告人質問の最中には、傍聴席で辻村被告の証言を聞き「信じられない…」などとつぶやき、裁判官から「お静かに」と、たしなめられる場面も見られた。

 公判後、懲役4年6月という求刑について聞かれたデヴィ夫人は「私は(適正かどうか)よく分かりませんが…」とした上で「懲役5年くらいを希望していたんですが」とした。また「(刑事裁判では)私の聞きたいことが聞けないので」と、今後は民事訴訟で辻村被告の行動などを明らかにしていきたい意向を示した。

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