波乃久里子、「天皇陛下御在位三十年記念式典」の大役終え感涙。「感動と緊張で手が震えた」

スポーツ報知
波乃久里子

 「天皇陛下御在位三十年記念式典」が24日、東京・国立劇場で行われ、女優の波乃久里子(73)が両陛下の歌を朗読した。

 「これまで舞台に立ってきてこれほど感動し、これほど緊張したことはありませんでした」と大役を無事に終え、スポーツ報知の電話取材に応じた波乃。前日23日まで東京・新橋演舞場で1か月公演があり、休む間なく張りつめた精神状態でこの日を迎えていた。

 「最初、床が揺れているのかしら?と思ったら、自分の手が震えていたんです。あたり前ですが、今まで立ってきた舞台とは全然雰囲気が違うものでした。持っているものを落としては大変なので、震えるのを止めようと自分に言い聞かせました」と振り返る。

 舞台上で両陛下を見送る際、皇后陛下から「ありがとう」と声を掛けられたという。あふれる涙を拭いていたのは、そのためだった。

 「涙だけでなく、感動で思わず後ろに倒れちゃいそうになりました。でも朗読のときに声が少しかすれてしまったり、手が震えたり。まだまだ私は未熟者だな、と思いました。こんな貴重な機会を与えていただき、私は幸せ者です。本当にありがとうございました」と興奮冷めやらぬ口調で語った。

 波乃は劇団新派の看板女優の一人。18代目中村勘三郎の姉で、放送中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(総合、後8時)に金栗四三役で主演している歌舞伎俳優・中村勘九郎(37)のおばにあたる。

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