安藤美姫さんが憧れた元フィギュア選手が歯科医に転身 競技断念の理由明かす

スポーツ報知
安藤美姫さん

 フィギュアスケート元世界女王の安藤美姫さん(31)が、24日放送のTBS系「消えた天才SP」(日曜・後7時)で、現役時代に憧れた選手の存在を明かした。

 一つ年上で「あんなきれいにすべれたらいいなとか表現力、(フォームの)ポジション、ラインがきれいでいいところばかりだった。お手本にしながら…。自分にはないものを持っている選手がうらやましかった」と阿部友里恵さんについて振り返った安藤。

 元フィギュアスケート日本代表でプロフィギュアスケーターの鈴木明子さん(33)は阿部さんについて「当時でビールマンスピンを両足ともに出来るのは、日本の選手で見たことがなかった。世界で戦うスケーターになっていたと思う」と語った。

 阿部さんは、中学1年で国際大会銅メダルを獲得。日本代表の強化指定選手にも選出され将来を嘱望されたものの、17歳でフィギュア界から突然、姿を消したという。

 選手としての体調管理から思春期に母親のきびしい食事管理に対してストレスを感じ、夜に暴食。中学2年になると体重が10キロ増え、体の変化から滑れなくなったことで、母親との関係が悪化。「母のためにやっているのか、なんのために(スケートを)やっているのか考えたらつらくなって、さらに母が嫌いになった。スケート靴も捨ててきた」と当時を回顧した。

 その後、スケートを辞め、大学に進学し歯科医に転身。現在は岡山・美作市の「野亀歯科医院」副院長で、夫の慶訓さんとクリニックで働く一方、2児の母となり心境にも変化があったという。「本当に母が嫌で、母が原因でスケートを辞めたのか疑問になってきた。母のせいにしていたかも。親は常に子どもに最大限のことを尽くしてやっている。楽しかったこともあるけれど、つらいことの方が大きくて。母が大好きだと思う」と母親へ感謝し、涙を流した。今はスケートも楽しめるようになったという。

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