宝塚花組・帆純まひろが初センターのプレイボーイ役に「悪夢にうなされる夜も…」

スポーツ報知
宝塚歌劇花組「CASANOVA」新人公演を終え、舞台上で笑顔を見せる帆純まひろ(右)と華優希

 宝塚歌劇花組ミュージカル「CASANOVA」の新人公演が26日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。

 今春で、新人公演世代(7年目まで)の最上級生になる男役ホープ・帆純(ほずみ)まひろが、新公初主演。第99期生では初めてセンターを務めた。

 18世紀イタリアに実在した希代のプレイボーイ・カサノヴァ役。カーテンコールで帆純は「1000人もの女性をとりこにした人間の役。まだ未熟な私にとっては不安過ぎて、悪夢にうなされる夜もありました」と笑わせながら、「(カサノヴァの)まっすぐ前向きで、絶対あきらめない心に背中を押されて、努力してまいりました!」。東京宝塚劇場では4月11日に上演されるが「今から、今すぐ、お稽古したい気持ちです」と、さらなる精進を誓った。

 一本物のミュージカルとあって、新人公演では長めの1時間45分を、コメディーやシリアスなどバラエティー豊かに演じた。トップスター・明日海りおからは「センターは、歴代のスターさんが頑張ってきた思いがこもっている場所。その力を借りられるから、安心して真ん中に立ちなさい」とアドバイスを受けた。帆純は最上級生で下級生を引っ張る立場だが、明日海は「ホッティー(帆純の愛称)は自分の事だけを考えればいい。みんなを信じて」と温かい言葉をかけたという。

 相手役は、4月28日付で退団する仙名彩世(せんな・あやせ)の後任で、入団6年目に入る次期トップ娘役・華優希(はな・ゆうき)。豊富なヒロイン経験を生かして、カサノヴァに恋をするベアトリーチェを元気いっぱいに演じた。終演後は「純粋に楽しめました。帆純さんと目を見て歌うと、心が満たされました」と笑顔だった。

 また、本公演では男役ながら女性役を演じ、歌声も評判の鳳月杏(ほうづき・あん)が演じるコンデュルメル夫人役を、4月29日付で星組へ組替えされる第102期生の娘役・舞空瞳(まいそら・ひとみ)が担当。ダークな役柄で新味を発揮して、星組での活躍を期待させた。

芸能

×