桂文枝、笑福亭松之助さんしのぶ「さんま君としゃべれてよかった」

スポーツ報知
「第117回創作落語の会」に出演した桂文枝

 落語家・桂文枝(75)が26日、大阪・北区の天満天神繁昌亭で行われた「第117回創作落語の会」で、22日に老衰のため93歳で亡くなった笑福亭松之助さんをしのんだ。

 文枝は「松之助師匠も奥さんを亡くされて、手紙をもらったりしていたんですが、それもだんだんもらえなくなって。入院も隠しておられたんですが教えてもらってうかがった」と、生前に見舞った際のことを明かした。

 23日に大阪市内にオープンした新劇場「COOL JAPAN PARK OSAKA」のこけら落とし公演「さんま・岡村の花の駐在さん」に出演した際、3か月ほど前に松之助さんの弟子である明石家さんま(63)に容体が悪いと連絡したことを明かしていたが、「(さんまに)会えたら師匠もうれしいやろうし、本当に意識がなかったんですけど、さんま君とはしゃべれたみたいでよかったと思います」と話した。

 その後、4代目桂小文枝を襲名した桂きん枝(当時、68)を連れて、襲名のあいさつにも行ったそうで、「襲名バンザーイ。おめでとう」とお祝いの言葉をもらったという。その時に撮った記念写真は、先日の公演の際にさんまのもとにも送ったという。

 この日は、自身通算290作目となる創作落語「朝霧のしのび逢い」を演じた。妻を亡くした寂しさを抱えながら生きる高齢男性が新たな恋に悩む話で、耳が遠い、忘れっぽくなったという高齢者ならではの悩みを交えつつ笑いを誘った。「最初がうまく行かないとやる気もなくなるんですが、これは次もいけそうな気がします」と手応えをつかんだ様子だった。

 目標の300作については2020年の東京五輪イヤーでの達成を目指しており、「その時には華々しくやりたい。(創作落語の)タイトルはたくさん思いついてメモしてあります」と意欲を示していた。

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