茂木健一郎氏、コンビニ時短営業問題に私見「杓子定規な対応を超えて、人にやさしい方向で」

スポーツ報知
茂木健一郎氏

 脳科学者の茂木健一郎氏(56)が1日、自身のブログを更新。コンビニの24時間営業短縮を求めるフランチャイズ(FC)加盟店のオーナー側と、本部が対立している問題について私見をつづった。

 茂木氏は「24時間営業が続けられないというオーナー側の訴えに対して、本部の方が店を閉めるのを認めなかったり、高額の違約金を求めたりしたというのは、ちょっとキビシイかなと感じる」と率直な感想を記述。

 「確かに、コンビニエンスストアは便利だし、ありがたいし、僕自身は早朝の時間帯などに利用することはまずないけれども、ライフスタイルによっては、開いていてありがたいという方もいるかもしれない」とした上で、「だからと言って、これだけ社会で働き方改革やワークライフバランスが指摘され、労働力不足がさまざまな職場で蔓延している時代に、コンビニの本部が上のような対応をとるのは、世間の理解を得られることは難しいと思う」とつづった。

 さらに「本部の方々が、24時間営業をあくまでも求めて、オーナー側が無理してそれに応えたとしても、一般のお客さんが『そうだ、そうだ、無理しても開けるべきだ、便利でうれしい、ありがとう』と思うことはあまりないだろう。むしろ、『オーナーの方の生活や健康を考えなくてもいいのか。そんなに無理して開けなくていい。無理に開けさせようとする本部はひどい』と思う方が多いように私は印象を受ける」と世論を推測。

 「本部の社員の方がマニュアルというか規定に従って対応してしまったのだろうけれども、コンビニのブランドイメージや、これからの社会における位置づけを考えた経営判断としては、むしろケースによっては店を閉めたり、無理のない人員配置、さらには人が集まらないのならば時給を上げるとか(そのことで、本部の利益が少し減ったとしても)の対応をとらないと、そもそもコンビニのブランド価値が維持できないと私は思う」とし、「そのような判断は上の方でしかできないだろうから、今、報じられた本部の杓子定規な対応を超えて、内部でより人にやさしい方向での経営判断が行われているものと信じている」とつづった。

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