樹木希林さんに最優秀助演女優賞 賞レースを“ほぼ総なめ”…日本アカデミー賞授賞式

スポーツ報知
「万引き家族」のキャストが登壇した壇上のバックには樹木希林さんの写真が映し出された

 「第42回日本アカデミー賞」授賞式が1日、都内で行われ、是枝裕和監督(56)の「万引き家族」が作品賞、監督賞のほか、安藤サクラ(33)の最優秀主演女優賞、昨年9月に亡くなった樹木希林さん(享年75)の同助演女優賞など最多の8冠に輝いた。同主演男優賞は役所広司(63)が、同助演男優賞は松坂桃李(30)が、ともに「孤狼の血」で受賞した。

 「万引き家族」で最優秀助演女優賞を受賞した樹木さんは報知映画賞を始め、今年度の賞レースを“ほぼ総なめ”にした。

 樹木さんは第36回(2013年)の日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞に。翌年の授賞式で司会を担当するのが通例のため「私は全身がんなんで、来年の仕事の約束できないんです」と突然告白し、衝撃を与えた。

 この日、壇上には長女で文筆家の内田也哉子さん(43)が代理で登壇。「あの時、なぜお祝いの席であんなことを言ったのか聞くと『だっていつ死ぬか分からない』と。母は真っ当な心根を持ったアナーキスト」と語った。司会の俳優・西田敏行(71)は「マネのできない唯一無二の先輩でした」と最大級の賛辞を贈った。

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