10万人が熱狂したBOOWY伝説の解散ライブ「LAST GIGS」完全盤発売へ

スポーツ報知
「ラスト・ギグス」での氷室京介(右)、布袋寅泰

 4人組ロックバンド・BOOWY(ボウイ)が1988年4月4、5日に東京ドームで行った解散ライブの完全盤が、6月12日に4枚組みCD「LAST GIGS ―THE ORIGINAL―」として発売されることが4日、分かった。

 「ラスト・ギグス」は、絶頂時の1987年12月24日の突然の解散宣言により、88年3月に開場したばかりの東京ドームで、2日間で10万人が熱狂した伝説のライブ。

 2日目のテイクを中心としたCDとDVD「LAST GIGS COMPLETE」(08年)が発売されているが、初日(23曲)と、2日目(24曲)の、のべ47曲を完全収録した作品は初めて。ボーカル・氷室京介(58)がアンコールで発した名セリフ「まだまだ伝説になんかなんねーぞ!」などのMC部分も収録される予定で、担当していたエンジニアの坂元達也氏が、音源のリミックス(再編集作業)を手掛ける。当時、チケット10万枚は10分で完売。電話予約が主流だった時代だったため、チケット争奪戦で、東京ドームのある文京区の電話回線がパンクしたほどだった。

 デビュー35周年の17年に、全演奏曲目を収録したアルバム、渋谷公会堂ライブ映像の完全版「BOOWY 1224 ―THE ORIGINAL―」などのリリースがあったが、レコード会社担当者は「公式で発表できるものは、これが最後になります。本当に、本当に、最後のリリース作品です」とコメントした。メンバーも今作の発売に同意しているという。

 4月4日に東京・渋谷REXで、アルバム音源の先行試聴などのスペシャルイベント開催が決まった。解散して31年、その人気は今なお色あせない。

 ◆BOOWY(ボウイ) ボーカル・氷室京介、ギター・布袋寅泰、ベース・松井恒松、ドラムス・高橋まことにより、1981~88年まで活動。82年アルバム「MORAL」でレコードデビュー。86年アルバム「JUST A HERO」でブレイク。同年シングル「B・BLUE」のヒットで、日本中にバンドブームをもたらした。「O(空集合)」は「どこにも属さない、誰にも似たくない」という意味を込めた。

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