藤井聡太七段の順位戦2期連続昇級消えた…師匠・杉本昌隆八段と近藤誠也五段がB級2組へ

スポーツ報知
昇級を決めた杉本昌隆八段

 将棋の順位戦C級1組の最終局が5日に東京・将棋会館と大阪・関西将棋会館で指され、勝利を収めた杉本昌隆八段(50)と近藤誠也五段(22)がB級2組への昇級を決めた。近藤は日付が変わった深夜0時8分に大逆転劇で昇級切符を手にした。

 藤井聡太七段(16)は関西将棋会館で先手の都成竜馬五段(29)に126手で勝ち、9勝1敗で今期を終えたが、順位が上の師匠・杉本と船江恒平六段(33)の2人が勝った時点で昇級の可能性が消え、2期連続の昇級はならなかった。

 都成の投了後、感想戦で昇級がなくなったことを知らされた藤井は「前回、敗れてしまった(近藤戦)ので、仕方なかったのかなと思います。来期も一局一局(白星を)積み重ねていければ。残念ですけど、順位戦の将棋はじっくり考えることができているかなと思うので、今後も長い持ち時間(6時間ずつ)を生かして戦っていけたら」と前を向いた。

 藤井は昨期はC級2組を全勝し、1期抜けでC級1組へ上がった。今期もB級2組昇級へ快進撃を見せていたが、2月5日の第9戦目で近藤に痛恨の黒星を喫し8勝1敗。デビュー以来の順位戦連勝記録も中原誠十六世名人(71)と最多タイの18で止まっていた。

 杉本は藤井の師匠。1986年度の大内延介九段(2017年没、享年75)と塚田泰明九段(54)がB級2組から1組へ昇級して以来、同クラス同士では32年ぶり2度目の師弟昇級もかなわなかった。

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