将棋順位戦C級1組は1敗勢4人が全員勝利 前局で藤井七段破った近藤五段が昇級&六段昇段

スポーツ報知
昇級を決めた近藤誠也新六段

 将棋の第77期順位戦C級1組の最終戦が5日、東西の将棋会館で行われ、前局まで1敗で並んでいた近藤誠也五段(22)、杉本昌隆八段(50)、船江恒平六段(31)、藤井聡太七段(16)の4人全員が勝利し、それぞれ9勝1敗とし、近藤五段と杉本八段がB級2組への昇級を果たした。

 順位戦は複数の棋士が同星で並んだ場合、前期成績による持ち順位の上位者が昇級する規定を持つ。近藤五段は順位6位、杉本八段は7位、船江六段は14位、藤井七段は31位のため、前者2人の昇級となった。

 藤井七段は2期連続昇級を逃し、師匠の杉本八段との32年ぶりの師弟同時昇級は逃した。

 前局の9回戦で藤井七段に唯一の黒星を付けた近藤五段は増田康宏六段(21)に勝利。昇級するとともに規定により5日付で六段に昇段した。

 終局後は「良かったです…。勝たないと厳しいと思っていました。1月(8回戦)に負けてあとのない状況でしたけど、前局(藤井戦)で勝って自力に戻ったのが大きかった」と振り返った。注目の中での最終戦となったが「周りのことは気にせずやりました」と淡々と振り返った。

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