未知やすえ、山田スミ子さんの“キレ芸”を「継承していきたい」

スポーツ報知
故・山田スミ子さん

 吉本新喜劇の未知やすえ(55)が7日、大阪・中央区の「COOL JAPAN PARK OSAKA」TTホールで行われた舞台「energy~笑う筋肉~」(演出・中村龍史、8~17日)の公開げいこを鑑賞。2月12日に亡くなっていた女優・山田スミ子さん(享年73)をしのんだ。

 山田さんは1968年から80年代初頭頃まで吉本新喜劇で活動。まだ未知が漫才コンビで活動していた頃、大阪・ABCテレビで放送されていたコント劇「あっちこっち丁稚」に丁稚役で出演し、共演経験がある。

 御寮さん役で出演していた山田さんが確立した、穏やかな口調から一転して「あかんて言うてんのが分からへんのか~!」と罵倒する“キレ芸”は、現在は未知が継承。上品に話している直後にキレて「脳みそ、ストローでチューチュー吸うたろか!」などと怒る場面は、新喜劇の名物となっている。山田さんの“元祖・キレ芸”について「袖で見ていてもあの声の大きさにビクーッとなるくらいすごかった。新喜劇には必要なネタだと思うので、頑張って継承していきたい」と誓った。

 「energy~笑う筋肉~」は、言語を用いずに肉体だけを使ってさまざまに表現する“スポーツミュージカル”で、国内だけでなく海外からの観光客の集客も見込んでいる。池乃めだか(75)は「一瞬も感動しない時間はなかった。ほとほと僕は新喜劇でよかった」と感心。未知の夫で新喜劇座長を退任した内場勝則(58)は「(小道具のバランス)ボールとか、コロコロ転がるやつ(運動器具)は家にもあるやんか」と指摘すると、未知は「(購入して)家に届いただけでやせると思ってる」と苦笑いだった。

芸能

×