「いだてん」ピエール瀧容疑者代役に三宅弘城…クドカンファミリー俳優

スポーツ報知
「いだてん」で、ピエール瀧容疑者の代役に決まった三宅弘城

 コカインを摂取したとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたテクノユニット「電気グルーヴ」のメンバーで、俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者(51)が出演していたNHK大河ドラマ「いだてん」(日曜・後8時)で、瀧容疑者の代役が俳優の三宅弘城(51)に決定したことが18日、分かった。後日、正式に発表される。

 関係者の話を総合すると、NHKはここ数日のうちに、三宅に代役を任せることで一本化。すでに撮影に入っているかどうかは不明だが、関係各所との調整を終えたうえで、一両日中に発表する用意を整えているようだ。

 「いだてん」で瀧容疑者は、主人公の陸上選手・金栗四三(中村勘九郎)が信頼を置く足袋店「播磨屋」の店主・黒坂辛作を演じていた。すでに6月放送回まで撮影は進んでいたが、瀧容疑者はストーリー上、重要な役どころで、出演シーンをすべてカットして対応するのは困難であることから、制作陣は代役で撮り直すことを決断。今後は編集作業と並行しながら、三宅で新たに撮影したシーンに差し替えていくことになりそうだ。

 三宅は、人気劇団「ナイロン100℃」の看板俳優で、「いだてん」の脚本を手がける宮藤官九郎氏(48)と同じ「大人計画」に所属。ロックバンド「グループ魂」のドラム担当としても知られる。NHKでは15年後期の連続テレビ小説「あさが来た」で、ヒロイン・あさ(波瑠)が嫁ぐ両替商「加野屋」の中番頭・亀助役を好演。Eテレの幼児向け番組「みいつけた!」にも出演中だ。

 三宅は2010年にも、劇団☆新感線舞台「鋼鉄番長」の主演俳優・橋本じゅん(55)が公演中に腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症を発症したことを受け、代役を務めたことがある。激しいアクションなどが盛り込まれる難しい役だったが、約10日間の稽古で上演を再開。完璧に主役を務め上げ、公演を救った。演技の確かな実力に加え、宮藤氏との信頼関係も厚いことから白羽の矢が立ったとみられる。

 瀧容疑者の逮捕後、初の放送となった17日の第11話の平均視聴率は8・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。もともと瀧容疑者の登場シーンはなかったものの、6週連続で視聴率1ケタ台が続いている。制作陣は頼もしい戦力である三宅を新キャストに迎え、巻き返しを図るつもりだ。

 ◆三宅 弘城(みやけ・ひろき)1968年1月14日、神奈川県生まれ。51歳。88年、劇団「健康」のオーディションに合格し、93年「ナイロン100℃」の旗揚げに参加。2011年の主演舞台「鎌塚氏、放り投げる」が好評となりシリーズ化された。「グループ魂」では「石鹸(せっけん)」を名乗りドラムを担当。大河ドラマは「新選組!」(04年)「篤姫」(08)に続き3作目。学生時代は器械体操部に所属し、バック転も得意。

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