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俳優・浅利陽介の原点「4歳の時、衝撃的な出会いでした」

2018年8月17日16時0分  スポーツ報知
  • 浅利陽介

 「劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」が公開3週で興行収入50億円を突破した。

 印象的な助演を披露している俳優・浅利陽介にインタビューをした際に「原点は何か」と尋ねると、意外な答えが返ってきた。

 「チャップリンです。4歳の時でしたけど、衝撃的な出会いでした」

 チャールズ・チャップリンと言えば、映画黎明期に活躍した喜劇王。誰もが知る偉人ではあるが、31歳の浅利の世代からすると、ちょっと昔すぎる人なのでは…と正直思った。

 「自分の父親がヒゲをたくわえた親ですので、最初は『パパみたいな人がテレビに映ってる!』っていう印象だったんですけど、なんとなく見ていると、すぐに『コレ、めっちゃ面白い!』ってなったんですよ」

 まだ4歳。周囲はまだ、いわゆる戦隊ヒーローしか眼中にない年頃だった。

 「もちろん僕もスーパーヒーローは好きでしたよ。でも、何をやっても空回りするチャップリンの姿が本当に面白くて、すごくカッコイイと思えたんです。小学校に入ってからもチャップリンのものまねをクラスでやっていましたから」

 両親は、チャップリンに魅かれる浅利の様子を見て児童劇団に通わせるようになった。

 「芝居をするようになって、エチュード(即興演劇)でもチャップリンのシチュエーションを試したりしていました。やっぱり、動きだけで笑いを取る、というのは役者にとってうれしいものなんです。いや、単純なんですよ。でも、単純だからこそ参考になる」

 大人になってからは、チャップリンの全集を買って見直しているらしい。

 「たまにぼけーっと見てますよ。今でも、困った時のネタ帳のような存在ですよね。慌てて走る時は小股になって走ると面白く見えたり…とか。コミカルな演技をする時はどこかで意識しているのかもしれません」

 代表作となった「コード・ブルー」でも、言われてみれば…と思えるシーンと遭遇する。夏休み最大のヒット作のディテールに、ある役者が4歳の時に抱いた憧れが投影されている、と思うと、少しうれしい気持ちになる。(記者コラム)

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