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話術の腕上げた芝翫ジュニア三兄弟 歌舞伎の襲名披露の効果はこんなところにも

2018年10月10日13時30分  スポーツ報知
  • カメラマンの注文に応じ、親子で“アロハポーズ”も見せた(右から)中村芝翫、橋之助、福之助、歌之助

 歌舞伎俳優の中村芝翫(53)はじめ、長男・橋之助(22)、次男・福之助(20)、三男・歌之助(17)らが出席して9日、「2019ホノルル歌舞伎~ハワイ日系移民150周年事業」の発表会見が都内で行われた。

 親子4人は現在の芸名を襲名してちょうど2年。会見で橋之助は、父親がまだ橋之助時代に名前の頭文字が「H」であることから、ハワイ大の緑の帽子を愛用していたエピソードを明かした。隣で聞いていた芝翫も思い出した様子で「そう、そう」と深くうなづき、懐かしげ。新橋之助も4代目を継ぎ「僕も帽子を買ってかぶろうかな」とユーモラスに答えた。

 福之助は以前、父と2人、皆より遅れてハワイ入りしたときの話を。着いたものの、ともに英語が苦手。ホテルで待っていると「そこで名球会の集まりがあって、父とひたすら来る人を見ながら時間を過ごしたことがありました」という思い出を聞かせた。

 “トリ”を飾ったのが末っ子の歌之助。ハワイに家族で何度も訪れているが、帰国前夜はワイキキのビーチで「家族相撲大会」で盛り上がることを明かした。「家族で投げ合うのが恒例。そこには母親(三田寛子)も参加します。今回もあるかな」と楽しみな様子で取材陣も大笑い。

 3年前、襲名が決まったころの三兄弟は仲がいいのは分かったが、緊張していた。しかし2年間の襲名披露で数え切れないほど舞台に立ち、大役を演じ、全国をまわって度胸も付いたのだろう。マイクを持って、それぞれが言いたいことを落ち着いて話す姿から、こんなところにも襲名効果は表れているのだと感じた。

 52年ぶりとなる歌舞伎のハワイ公演は、ホノルルのケネディシアター(来年3月2~6日)、ハワイコンベンションセンター(同8日)。「連獅子」を襲名記念特別公演として上演する。

 連獅子と言えば、父が子を愛情をもって谷底に蹴落とし、はい上がってくるのを待つ獅子の厳しい教育を描く舞踊。芝翫は、話術の上達ぶりも含めた息子たちの頼もしい成長ぶりに「私が崖から落とされないようにしないといけませんね」と言って苦笑する光景も、ほほ笑ましかった。(記者コラム)

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