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嵐・二宮和也、21年前の断髪式…報知映画賞「助演男優賞」の少年時代

2018年12月11日15時0分  スポーツ報知
  • 当時の記事

 21年の時を経て真実が明らかになった。先日行われた人気アイドルグループ・嵐の二宮和也(35)のインタビュー取材でのちょっとした雑談からだった。

 「二宮さんが14歳の時にも撮影したことがあるんですよ」。取材の合間に当時の紙面を見せると懐かしがる二宮。そこには1998年元日放送の松本清張原作「天城越え」でテレビドラマ初出演が決まり、役作りのために「断髪式」と銘打たれて丸刈りにされるシーンの写真が掲載されていた。「実はこれ、僕は(丸刈りの)直前まで全く知らなかったんですよ」という二宮の言葉に「え~」となってしまった。

 1997年9月、「ジャニーズJr.の二宮っていうのが丸刈りにされるらしいから取材に行ってくれ」と写真部デスクからの指示で東京・赤坂のTBSに向かった。取材対象者の顔が思い浮かばないまま、「断髪式会場」に向かうエレベーターに乗り込むと、閉まる直前にひとりの少年も乗り込んできた。会場のある階に到着。彼は「開」のボタンを押して我々を先に降ろす。「こんなに幼い人もTBSで働いているのか?」と思っていると、後の断髪式にその少年が現れた。

 「2歳の時に一度だけ」という二宮の丸刈りは約30分で終了。「恥ずかしい」、「似合ってないと思うけど、みんなが似合ってるっていうから…」などと複雑な心境で会見を行った二宮だったが、当時は丸刈りを条件に出演依頼を承諾したとされていた。

 「あの時は、『COUNT DOWN TV』のリハーサルだと言われてTBSに行ったら、『断髪式会場』って書いてあって(笑)」。報道陣が待ち構える部屋の椅子に座ると、約15センチあった髪の毛をバリカンで丸刈りにされたと語る。「ドラマの出演は決まっていたんですが、『天城越え』の内容もよく知らなかったから。まさか髪を切られるとはねぇ(笑)」。サプライズを狙ったスタッフに騙される形となったが、笑って意図を理解し、会見ではその経緯を語らなかった。

 第43回報知映画賞がこのほど発表され、二宮は「助演男優賞」を初受賞。「検察側の罪人」(原田眞人監督)で検事役に挑み、鬼気迫る迫真の演技などが評価された。ジャニーズ勢では、14年の「永遠の0」で主演男優賞に輝いたV6・岡田准一(38)以来2人目の受賞となった。「何よりも主演あっての助演。主演さんの助けにはなった」と語る二宮は、21年前のエレベーターで「開」を押す少年の姿そのものだ。「あの時、そんなことしてました?」と笑うが、本人にとっては意識しない当然の行為だったのだろう。

 「実は自分も二宮さんと同じ誕生日の6月17日なんですよ」と話すと「お~、ホントですかぁ。いいですね~」。年齢が20も違うというのに共通点を見つけ、勝手な親近感を抱く記者を21年ぶりに気遣ってくれる二宮。当時の真実を知っただけではなく、常に謙虚に物事を考えている人柄を再認識する貴重な取材となった。(記者コラム・関口 俊明)

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